事故車のバイクのおすすめ処分方法
正直、バイク乗りにとってあまり考えたくないことだが、事故などでバイクが大きなダメージを負った場合、その処分をどうするかという事態に直面する。実は、バイクの処分方法は、125cc以下、126cc以上・250cc以下、251cc以上でそれぞれ法律によって定められている。
しかし、正直面倒で自分でやると費用も自己負担になってしまう。ひと昔前とは違って、今は事故車の買取に門戸を開いている業者も多くなっているので、賢く利用すべきだぞ。参考にしてみてくれな。
買取業者や販売店に買取してもらう
繰り返しになるが、現在では、事故車や不動車でも、買取に門戸を開いている買取業者や販売店が増えている。それこそ、そうした業者の存在を知らないで、買取してもらえるかも知れない車両を、逆に自分でお金を払って処分するというのは早計すぎるし、馬鹿げているよな。まずはそうした業者にあたってみて、値段をつけて買取ってもらえるかどうかを調べてみるべし。もちろん値段がつけば万々歳。また値段がつかなくても、次の手があるぞ。
産廃業者に引き取りしてもらう
事故車に門戸を開いている買取業者や販売店でも、車体のダメージの度合いや車種などの要素によって、値段をつけて買取ってもらうことは不可となってしまうということも、ままあることだ。そうした場合でも、自分で費用を負担して処分するのはまだ早い。値段をつけた買取は無理でも、そうした車両を無料で引き取ってくれる業者が存在しているからだ。そういう業者にあたってみるべし。あくまで、自分で費用を負担して処分するというのは、最後の最後の手段だぜ。
良い売却先を見つけるコツ
では事故車や不動車を買取してくれる業者はどのように探せばいいのだろうか?買取OKとしているのは大前提として、公式ホームページなどで、出張対応しているか、廃車手続きを代行してくれるか、事故車の買取事例が紹介されているかといった情報が明記されてことが判断基準となる。このサイトで取り上げているおすすめ業者は、それらを元に選んでいるぞ。
なぜ買取業者はスクラップになったバイクを買い取ってくれるのか
買取業者のなかでも、事故車や不動車などの買取に対応しているところは、自社で修理ができたり、パーツとして流用する、流通させるといったルートを確立しているケースが多い。逆に、事故車に対応していない買取業者は、買取したバイクの流通ルートが、業者向けオークションなどに限られるという場合が多い。また、事故車OKとしていても、バイクの状態とその業者がもっているノウハウや販売ルートの違いによって、買取の可否や金額が違ってくる場合もあるわけだ。だからこそ、繰り返しになるが、事故車のバイク買取は、普通のバイク買取の場合以上に、業者選びが重要になってくるぞ。
査定員はどこを見ているのか
通常の査定と同じく、基本的にはフレーム、エンジン、保安電装部品、外装、前後の足廻りがチェックされる。その上で、事故車の場合、より入念にチェックされるのがエンジンとフレームだ。ここへのダメージがどの程度かによって、買取の可否あるいは買取金額が大きく左右されることになるぞ。
事故車バイクの買取金額の決まり方
事故車の買取価格は、修理して再販できる場合は、その車両本来の買取価格から、修理に必要な費用がどれくらいかを逆算して、その分を差し引かれた金額が買取価格となる。一方、部品として流用する場合は、基準価格0円から、中古部品や中古再生部品として再利用できる部品がどれだけあるかによって、金額が加算されていくという方式になる。
スクラップバイクを高く買い取ってもらうためのコツ
ここからは、事故や転倒といった状態別に、高値の買取額が付きやすい車体の特徴やコツについてまとめていくぞ。買取業者を選んだ後に、参考にしてくれ!
目次
事故バイクの買取のコツ
まずは事故車の定義をしておこうか。事故車とは、文字通り、交通事故に遭遇した車両だ。他の車両との接触事故を起こしたりしてダメージを負ってしまった車両だな。あと、単独で転倒した場合は「転倒車」と判断される場合もあるが、ダメージが大きい場合は「事故車」とみなされる場合いもあるぞ。
高値で買い取ってもらえる事故車の特徴
率直に言ってしまえば、事故車でも高値で買い取られる車両=事故車であっても買取業者が利益を見込める車両ということになる。例えば、前方衝突によりフロントフォークと前輪ホイールがダメになった車体でも、走行距離が少なく、エンジンとリヤ回りの再利用が可能な状態なら、数十万万円の買取査定額がつくこともある。買取時に大きなポイントとなるのは、「エンジンがかかるか?」、「メインフレームが歪んでいないか?」という点だ。修理して再販できるかどうかを左右する大きな鍵となるからだ。もうひとつは、「部品としてのニーズが高いものがあるかどうか」。中古車市場で人気のある車種であれば、部品としてのニーズは高くあるので、買取ってもらえる可能性が高くなる。それこそカワサキZ1/Z2やホンダCB750フォア、スズキGSX1100Sカタナなんかは、部品としてのニーズは間違いなく高いはずだ。
事故車を高く買い取ってもらうポイント
繰り返し説明している通り、事故車の買取価格というものは、車両本来の人気やコンデションをベースに、ダメージの度合いによって減算される方式がまずひとつ。もうひとつは、基本金額0円から、部品としての再利用がどれだけ可能か、部品としてニーズがどれだけあるかによって加算方式で決められていくというやり方で決まっていく。
そう聞くと、買取を依頼する立場としては、まな板の鯉状態で、できることはないと思ってしまいがちだが、依頼する時に行うことで、買取価格をアップしてもらえるかも知れない余地は残されている。ぜひ覚えておいてくれ。
経緯を伝える
事故が起きた時の状況を、できるだけ詳しく査定スタッフの人に伝えること。実車を見るのと同時に、そうした情報もあれば、より正確に車両の状態を判断できるからだ。
保管状況を伝える
これは事故車に限ったことではないが、普段からバイクの保管をどのようにしていたのかも、キチンと伝えよう。もちろん屋外保管だったのに、屋内保管などと言っても、すぐにバレるから嘘はつかない方がいい。
修復歴があれば素直に言う
ここで言う修復歴とは、該当車両の「フレーム修正をしたか否か」という意味だ。もちろんこれも、包み隠さずに伝えなければならない。なぜかというと、事故車を修理して中古車として再販する場合、フレーム修正をした車両は、その情報を開示しなければならない決まりになっているからだ。もちろんこの点も、プロの査定員が見ればすぐに分かること。隠そうとしても隠せるものではなく、却って印象が悪くなるだけだということを、覚えておくべし。
転倒バイクの買取のコツ
ここで言う「転倒バイク」とは、いわゆる立ちゴケや、低速走行からの握りゴケなどを起こしてしまったバイクのことだ。で、線引きが難しいところだけども、たとえ単独の転倒であっても、それなりのスピードが出ていて、ダメージもそれなりに大きい場合は「事故車」とみなされる場合が多いな。
でもって、立ちゴケや握りゴケなどでついてしまったキズや凹みなんかは、それが原因で買取不可となってしまうことはまずないので安心してくれ。
とは言うものの、そうしたダメージがあると、査定での減額の対象になってしまうのは否めない。特に、「新しいバイク」や「人気が高い車種」ほど、こうした傷による減額を受けやすいという現実がある。この点は心しておいてくれ。
転倒歴が査定に与える影響
繰り返しになるが、立ちゴケ程度の軽い転倒でついたキズや凹みなどは、もちろんないに越したことはないが、ついてしまってもさほど大きな減額にはなりにくい。ただし、より新しい車両や人気のある車両ほど、減額の幅は大きくなりがちだ。
逆に、査定に大きな影響を及ぼすのが、フレームとフロントフォークに歪みが発生した場合だ。まあ、立ちゴケ程度でそこまでのダメージとなる場合は少ないが、それこそ打ち所が悪ければ、そうなってしまうことはあり得る。制限速度内であっても、街中を走っていて転倒した場合もなおさらだぞ。
買い取ってもらえる転倒バイクの特徴
バイク乗りなら、鈴鹿8時間耐久レースは知っているよな?長時間のレースなので途中転倒するライダーも少なくないが、ピットに帰ってこれて、エンジンとフレームさえ無事なら、メカニックがマシンを修復してレースに復帰してしまうんだ。市販車の転倒バイクも基本的には同じ。エンジンとフレームが無事かどうかで、買取の可否が決まるという訳だ。繰り返し説明している通り、フロント回りや外装が大きくダメージを受けていても、諦めるのは早いということだぜ。
転倒車を高く買い取ってもらうポイント
率直に言ってしまえば、下手に隠し事をせず、正直に話すということに尽きるぞ。それこそ立ちゴケでできた小さなキズとかは、できれば隠したいと思うだろうが、その道のプロである査定員にはお見通しだ。むしろ、正直に話したほうが、心象はよくなり好感をもってくれるはずだ。
また、そうした傷や凹みは、下手に自分で直そうとしないことだ。プロの修理業者さん並みの仕上がりになるならともかく、素人が下手に直そうとすると、却ってマイナスとなる場合がほとんどだぜ。
不動バイクの買取のコツ
ここでいう不動車というのは、長い間乗らずに放置していたことが原因で不動になってしまったバイクや、何らかの原因でバイクが動かなくなってしまって、そのまま放置してしまっていたバイクのことよ。
で、不動車となってしまう原因はいろいろあるけど、一番多いのは、単にバッテリーが上がっている場合。次に、電気系の配線不良やショート、ヒューズ切れ、また燃料系が詰まっているということも多いそうよ。こうした場合には、簡単な修理や調整でバイクは生き返る可能性大よ。
逆に、比較的深刻なのは、いわゆるエンジンブローや焼き付きなどを起こしてしまっている場合。サーキット走行や高速道路での長時間走行の末に、そうなってしまった場合は、修理の手間暇や費用もかかってしまうから、買取査定が低くなってしまったり、買取不可となってしまう可能性もあるわね。
まあ何が原因かは、それこそケースバイケースだけど、修理して乗るのでなければ、なる早で買取業者に依頼してしまった方がいいわね。
買い取ってもらえる不動車バイクの特徴
不動車となってしまう原因にはいろいろあるが、単にバッテリーが上がっている場合や、ショートやヒューズ切れなどの電装系トラブル、燃料系統に詰まりが発生しているといった場合は、比較的簡単な修理でバイクを再生できるので、ほぼ買取してもらえるはずだ。
逆に、買取不可となってしまう可能性が高いのは、エンジンブローや焼き付きなどを起こして、エンジン内部に大きなダメージを負ってしまっている場合だ。当然、修理の手間や費用もかかるので、買取不可となるケースが多くなってしまうな。
不動車を高く買い取ってもらうポイント
転倒車のところでも言っている通り、基本的には隠しごとなどをせず、情報を正確に伝えるというのに尽きる。例えば不動状態になったのはある日突然だったのか、少しずつ調子が悪くなっていってだったのか。あるいは長期間放置していて、乗ろうとしたら動かなくなっていたのか。なんとなく恥ずかしいからという理由で、つい真実を隠したくなるというのは分からないではないが、そうした対応は査定スタッフに悪い印象を与えるだけだ。査定をする人も人間だから、そうした対応によって、査定額を下げてしまうということだってありえる。査定の際は、正直に。これ、大事なことだぜ。
水没バイクの買取のコツ
ここで言う「水没バイク」とは、バイク全部が水に浸かってしまった場合だけではなく、水にさらされたことが原因で、電気系統やエンジンの内部に故障が発生してしまったバイク全般を指している。この点は、しっかり踏まえておいてくれな。
先の東日本大震災による津波や、鬼怒川の堤防決壊による洪水なんかは大きなニュースになったけど、その他にも大雨や洪水は、珍しくない位に、頻繁に起きている。なもんだから、ひと昔前と比べると、水没してしまったバイクというのは、かなり数が増えてきているよな。
それこそ、大切な愛車がいつ水没してもおかしくない…と言ったら大げさだが、十分に用心しておくべきだぞ。
買い取ってもらえる水没車バイクの特徴
水没車の買取可否を大きく左右するポイントはずばり、エンジンの内部が浸水してしまったかどうかだ。車両全体が水没してしまった場合はもちろんだが、そこまで水かさがなかった場合でも、エンジンの吸気口やサイレンサーエンドの高さまで水が来ていたという場合には、エンジンに浸水してしまっている可能性大だ。そうなるとエンジンのフルオーバーホールが必要になり、場合によっては部品流用となってしまう可能性も出てくる。逆に、エンジンに浸水していない個体なら乾燥と修理を適切に行うことで再販することができるので、買取してもらえる可能性は高いだろう。
水没車を高く買い取ってもらうポイント
これまた転倒車や不動車の場合と同じで、隠し事をせず、情報を正直かつ正確に伝えるというのにつきる。前述したように水没車は、エンジンへ浸水したかどうかが大きな鍵となるが、浸水しているのにしていないと言い張っても全くの無駄だ。また、浸水したのかどうか判断がつかない場合は、その旨をちゃんと伝えるべき。そうした対応をしてこそ、査定スタッフ側も何とかしてあげたいという気持ちになるはずだ。逆に見え見えの嘘をつかれたら…あとは説明するまでもないよな。
炎上バイクの買取のコツ
その名の通り、「炎上バイク」とは何らかの原因で炎によるダメージを受けてしまったバイクのことだ。例えば事故によって燃料タンクから漏れ出したガソリンが引火してしまったり、電気系の配線がショートしてしまったりして炎上と言ったケースだ。
もちろん近年のバイクはそうした事が起こりにくくなってはいるけれども、思っている以上に、簡単に出火してしまうことも多いんだ。その他にも、駐車中に住宅火災に巻き込まれてしまったり、放火のターゲットにされてしまうという不可抗力の場合もある。
買い取ってもらえる炎上バイクの特徴
率直に言ってしまうと、炎上してしまったバイクというのは、事故車や転倒車、そして水没車と比べても、買取してもらえる可能性はぐっと低くなってしまうというのが現実だ。ただし、それも程度次第。場合によっては、買取してもらえる可能性も残っている。例えば、外装は焼け焦げてしまったが、エンジンとフレームに熱による変形などは起きていなくて無事という場合ならば、買取してもらえる可能性は残っている。また、ホイールやサスペンションなどが無事なら、部品として買取してもらえるということもあるだろう。
逆に「そんなの言われなくても分かってるよ!」って声が聞こえてきそうだが…炎の熱によって車体が原型を留めていない位の状態となってしまった場合は、買取してもらえる可能性は限りなく低くなってしまうな。それこそ、無料引取りをしてくれる業者を探すべきかも知れない。
炎上車を高く買い取ってもらうポイント
何回も繰り返しになってしまうが、炎上車の場合もその他の場合と同じで、情報を隠さず正確に伝えるということに尽きる。とりわけ、炎上した原因については、詳しく伝えるべし。事故や転倒によって燃料タンクから漏れ出したガソリンが引火したのか。電気系の配線がショートしたのが原因なのか。あるいは住宅火災に巻き込まれたり、焚き火の火が燃え移ったというケースもあるかもしれない。いずれにせよ、正確かつ正直に情報を使えること。炎上車の場合でも、全く同じだぜ。
廃車手続きについて
何度も繰り返しているけど、事故車などを手放すという場合は、まず買取業者にあたって値段がつくルートがないかを探すこと。それがダメなら、買取はダメでも無料引取りと手続き代行を行ってくれる業者を探すこと。そして…そうした策がすべてダメとなった場合の最後の手段として、自分で費用を負担して廃車を行うのよ。住んでいる地域やタイミングなどによって、買取も無料引取りも利用できないケースがないとは言い切れないわ。そうした場合のために、自己費用負担で行う廃車手続きについて、解説していくわね。
廃車手続きは、排気量ごとに異なる
具体的には、125cc以下、126cc~250cc、そして250cc以上という区分けよ。必要書類や手続きを行う場所なども違ってくるので、注意してね。それぞれ詳しく見ていきましょう。
原付(125cc以下)の場合
用意するのは、ナンバープレート・標識交付証明書・印鑑。手続きを行う場所は市区町村の役所ね。役所に出向いたら、「廃車申告書」という書類をもらって、所定の内容を記入し、提出すればOK。費用も無料となっていて、比較的簡単だね。
軽二輪(126cc~250cc)の場合
用意するのは、ナンバープレート・軽自動車届出済証・印鑑。手続きを行う場所は管轄の陸運局よ。陸運局で「軽自動車届出済証返納届出書」というのをもらって、手続きを行うの。はっきり言って原付より複雑。陸運局の近くには大概、代書屋があるので、面倒な場合は頼んでしまうというのも手よ。代書の費用は3,000円程度。ちなみに、個人売買や、一旦廃車するけど将来登録しなおすつもりなら、「軽自動車届出済証返納証明書交付請求書」という別の書類を用いる必要があるわ。
小型二輪車(250cc以上)の場合
用意するのは、ナンバープレート・車検証・印鑑。手続きを行う場所は軽二輪と同じく管轄の陸運局。250cc以上は手続きがかなり面倒なの。まず申請書を作成するんだけど、軽二輪以上に難解なので代書屋に頼んだ方が早いわ。費用は4,000円くらい。その上で、手数料納付書というのに記入して所定の手数料を支払う。加えて、軽自動車税申告書というのも提出して、次の年度の税金が来ないようにする手続きも必要よ。
自賠責保険の確認と手続きも
以上の手続きが済んだら、どの排気量でも、自賠責保険の有効期限を確認し、有効期限が残っていたら保険会社に返還請求を忘れないでね。残期間分の保険料が戻ってくるわよ。