F800GS アドベンチャー（2017年式）

F800GSアドベンチャーは2013年に登場。ベースとなったBMWのミドルクラスオフローダー、F800GSがモデルチェンジを受けたのに併せ、派生兄弟モデルとしてお目見えしました。エンジンやフレームなどはベースモデルと共通。その上で、燃料タンク容量はスタンダードの16Lから24Lへと大幅に増大し、それに伴いタンクシュラウドも大型化。他にもナックルガードやエンジンガード、大型スクリーンが独自装備されました。

加えて日本仕様には電子制御サスペンション（ESA）とトラクションコントロール（ASC）を標準装備。その後2017年のマイナーチェンジにおいて、ユーロ4の排ガス規制適合が行われ、併せて電子制御式のスロットル（ライドバイワイヤ）が追加装備されました。

2010年代以降、オートバイの世界では、アドベンチャーツアラーの人気が高まりました。そんななかでBMWが選択したのは、オンロードマシンをベースとするのではなく、ミドルクラスの本格オフローダーとして定評のあったF800GSをベースとする方式。

元々の高い走破性を活かしながら、大容量燃料タンクや大型スクリーンなど長距離走行の利便性を高める装備を充実。車名の通り、オンロード・オフロードを問わない、真の「アドベンチャー」としての完成度を高めています。さすがは長年GSモデルを手掛けてきたBMWといったところでしょうか。