F800R（2015年式）

F800Rは初代が2009年に登場。2012年にマイナーチェンジ。そしてフルモデルチェンジが慣行されたのが、この2015年式になります。先代は左右非対称の2眼ヘッドライトが大きな特徴でしたが、この2015年式は近未来感のある一眼式へとデザイン変更がなされました。

その上で、フロントフォークも先代が正立式だったのに対し、倒立式を新たに採用。フロントのブレーキキャリパーもラジアルマウント式となり、足回りをより強化しています。さらにはエンジンもセッティングの見直しによって3psアップを実現しています。

F800Rという車種は、並列2気筒エンジンとチェーン駆動方式を組み合わせた、BMWのなかでも比較的軽量なFシリーズをベースとしたストリートファイター。重厚感のあるツアラー系とは一線を画した、軽快に振り回して楽しめるBMWとして人気を博していました。

そうした素性は活かしながら、倒立フォークとラジアルマウント式ブレーキキャリパーが増え、走行性能をより高めているのが、この2015年式。エンジンもパワーアップを実現させており、まさに正常進化を実現しているというのが、この年式ならではの魅力と言えるでしょう。