R1200GS（2005年式）

R1200GSは2004年、先代のR1150GSからのフルモデルチェンジが慣行されて登場。かつてのR80G/Sから始まり、OHV時代を代表するR100GS/パリダカール、そしてOHCボクサー搭載のR1100GS、R1150GSという系譜を経て、2004年に生み出されたのがR1200GSなのです。

その名の通り、排気量は1200ccにアップされ、当時としてはボクサー史上初となる100psを実現。その上で、歴代のRシリーズGSのイメージは踏襲しながら、フロントマスク、燃料タンク廻り、シート回りのデザインが、より近未来的に、洗練されたものに刷新されています。

2004年に登場したR1200GSは、その後2019年にR1250GSにモデルチェンジされるまで、実に15年間に渡ってラインアップが続いたロングセラーでした。もちろんその間、デザイン変更やエンジンの改良などは何度かなされましたが、やはり基本設計がしっかりしているからこそのロングセラーであったと言えるでしょう。

また、R1200GSはこのモデルならではのオフロードでの走破性も一定レベルで維持しながら、オンロードでの走行性能や快適性を大きく向上させたことでも知られます。2000年代以降、アドベンチャーツアラー人気の高まりをしっかりと見据えていた点も、さすがという感じです。