R1200GS Rallye（2012年式）

R1200GS RALLYEは2010年に発表。日本向けには2012年に発売となりました。ベースとなっているのは2010年のマイナーチェンジにて、ボクサーエンジンのDOHC化がなされたR1200GS。エンジンパワーは110psまで向上という進化を遂げています。

アルピンホワイトのボディカラーにトリコロールのグラフィックをあしらい、パイプフレームはレッドに塗装、シートもブラックとホワイトのコンビネーションタイプがあしらわれています。言うまでもなく、かつてのダカールラリー参戦マシンや、往年の名車R100GSパリダカールの雰囲気を再現しています。

BMWに詳しい方ならご存知の通り、R1200GSはこの後、空油冷方式から、水冷・空冷併用方式へと変更されます。言わば伝統の空冷ボクサーとしては末期に当たるモデルであり、一方でOHCからDOHC化はなされているという、希少性の高い年式がベースとなっています。

かつてのパリ・ダカールラリー参戦マシンを彷彿とさせる特別カラーは、2重の意味で希少を高めています。このR1200GS RALLYEもまた、BMWの歴史を物語る存在感を放っていると言ってよいのではないでしょうか。