R1200RT WB1036（2007年式）

R1200RT WB1036は2005年に登場。BMWモーターサイクルのアイデンティである水平対向2気筒「ボクサーツイン」エンジンが1150ccから1200ccに排気量アップされたのに合わせ、先代のR1150RTからフルモデルチェンジされました。

新エンジンの搭載はもとより、BMWならではのサスペンションであるパラレバーシステムを軽量化。ABSもさらに進化したバージョンに換装され、外観デザインも一新。ウインドスクリーンも元のスイッチで高さ調整が可能な電動タイプとなるなど、BMWらしい進化を遂げています。

R1200RTはBMWのラインアップのなかでは、ボクサーエンジンを搭載したRシリーズに属し、フルカウルと大型スクリーンを搭載したハイスピードツアラーという立ち位置になります。その真骨頂は何と言っても、一定レベルのハイスピードを維持しながら、鼻歌まじりで走り続けられるという点。それこそ本国ドイツのアウトバーンでは、時速200kmをキープしたまま2時間走り続けることも楽勝とのこと。

それこそ最高速では時速300kmに迫る勢いの日本製のスーパースポーツやハイパフォーマンスモデルには及ばないものの、R1200RT目指している方向性はそこではないのです。それこそプロレーサーレベルの腕がなくても、一般的なバイク乗りであれば、時速200kmで2時間走り続けられる。それこそが、R1200RTの凄さなのです。