R18Classic First Edition

R18 Classic First Editionは2021年にデビューしました。前年の2020年には、ベースとなったR18のスタンダード仕様がまず登場。最大トルク158Nmという1,801ccボクサーツインを搭載したBMW久々のクルーザースタイルであることは、バイク業界でも大きな話題となりました。そんなR18の派生兄弟モデルとしてお披露目されたのがこのClassic First Edition。

フロントホイールが小径化され、大型ウインドスクリーン、左右サドルバック、前後ダブルシートなどを標準装備。よりロングツーリング志向を高めながら、車名の通り古き良き時代の雰囲気を強調しています。その上で“First Edition”は、1936年製の往年のモデルR5に採用されていた、黒地に白のストライピングサークルのカラーリングが施され、クロームパーツが多数奢られています。

ブラックの燃料タンクに、白の二重線の縁取り、そしてお馴染みのプロペラエンブレム。それこそBMWにさほど詳しくない方でも、ある種の懐かしさを感じる佇まいではないでしょうか。前述しました通り、これはBMWが1936年に手掛けたR5という歴史的モデルに採用されていたカラーリングを再現したもの。実はR18は、このR5をモチーフとしているという開発秘話が語られています。

一方で、R18はボクサーエンジン史上最大となる1,801ccの排気量を実現。2020年代のテクノロジーでなければ実現できなかったモデルと言えます。言わば R18 Classic First Editionは、モーターサイクルメーカーとしてのBMWの歴史を、如実に物語っているのです。またBMWが公式に発表している訳ではありませんが、ハーレーのロードキングを意識したと思われる各種装備の充実化も、見逃せないポイントと言えるでしょう。