R Nine T スクランブラー 0J31

R Nine T スクランブラー 0J31は2016年10月に、2017年モデルとして登場。BMWがその後、様々な個性を展開していくことになる、R Nine Tの派生兄弟モデルの先陣を切るかたちでお目見えしました。

ベースとなったR Nine Tは、古き良き時代の懐古的な外観スタイルをよみがえらせながら、中身や走行性能は現代テクノロジーで仕上げられている「ネオレトロ」スタイルの代表格であり、BMWの自信作。一説によれば、BMWはユーザーが自由にカスタムを楽しむことを前提にR Nine Tを開発したとも言われており、R Nine T スクランブラー 0J31はBMWが自ら、その方向性を示した自社製カスタムという趣となっています。

R Nine T R Nine T スクランブラーは、スタンダードモデルをベースに、より高めの位置にハンドルバーを装着し、左側2本出しのアップライトマフラーや、フロントフォークのブーツ、ブラウンのシートなどの独自装備を追加。さらにはサスペンショントラベルも通常よりロングストローク設定とされており、外観だけでなく中身もスクランブラーらしく仕上がっています。

ちなみにドイツ本国仕様では、オフロードユースを見据えた、ブロックパターンのタイヤを装着しており、オプションでスポークタイプのホイールも選べるようになっています。BMWが誇るGSモデルほどではないものの、未舗装路での走行性も重視した仕上がりになっているのが大きな特色。だてに「スクランブラー」の車名を与えられているのではないことが、垣間見えます。