ディアベルクロモ

ディアベルクロモは2012年に登場。その前年の2011年、ドゥカティ史上初のクルーザースタイルとして鳴り物入りでデビューしたディアベルをベースに、ある意味ドゥカティらしくない、シックな雰囲気の外観に仕上げた特別仕様車が、このディアベルクロモに他なりません。

車名の通り燃料タンクにはクローム仕上げのカバーにビンテージスタイルの“DUCATI”のロゴ。また左右のエアダクトパネルには“Cromo”のロゴがレーザーで刻印。その上で、フレームとエンジンはブラック調に塗装されています。

そもそもドゥカティと言えば、ボディ塗装はコーポレートカラーであるレッド（あるいはビビッドなイエローやホワイト）、スポーツ走行に重きを置いた車体というイメージが強いことでしょう。そんなイメージに大きな楔を打ち込んだのが、独自のクルーザーであるディアベルでした。

そしてディアベルクロモはさらに、クローム仕上げのタンクとブラック調仕上げのエンジン&フレームという、従来のドゥカティのイメージとはある意味真逆の仕上げを施してみせました。それこそ大人な感性で仕上げた、シックな装いとなっているのが、ディアベルクロモならではの個性となっています。