ディアベルダーク

ディアベルダークは2013年に登場。2011年に鮮烈なデビューを飾り、ロー&ロングでありながら他メーカー製とは一線を画した、ドゥカティならではのクルーザーモデルとして人気を博すことになったのがディアベル。

その2013年仕様をベースに、燃料タンクやサイドパネルなどはマット調のブラックに塗装。シートにはリブ加工を施し、さらにはエンジンやトリレスフレーム、マフラーやフロントフォークに至るまで、全身を徹底してブラック仕上げとしたのが、このディアベルダークだったのです。

ドゥカティというメーカーは、元来よりスポーツ系バイクを得意としており、バイクとしての佇まいもそうした雰囲気に満ちています。そこに登場したディアベルは、ロー＆ロングというある意味ドゥカティらしくない、意外性に富んだ車種でした。まさにそれまでドゥカティとは縁遠かったライダーを顧客に取り込むことに成功したのです。

そうした戦略を、さらに一歩推し進めたのが、他ならぬこのディアベルダークでした。レッドやイエローといったポップなカラーリングの多いドゥカティの車種でありながら、シックで精悍なブラック仕上げとすることで、大人のセンスに応える佇まいとしているのが、まさに秀逸です。