モンスター1200（2014年式）

モンスター1200は2014年に登場。前年までラインアップされていた空冷エンジンのモンスター1100EVOに代わり、派生兄弟モデルのモンスター1200S、受注生産モデルのモンスター1200モンスターハンターバージョンとともにお目見えしました。

このモンスター1200の特色は何と言っても、2000年代にラインアップされていたS4/S4R系統のモデル以来となる、水冷エンジン搭載モンスターの復活という点に尽きるでしょう。2014年モデルのムルティストラーダやディアベルと同じく1200cc水冷Lツインエンジン「テスタストレッタ 11°」が搭載されたことが、大きな話題となりました。

よりパワフルな水冷1200ccエンジンが搭載されたことに注目が集まるモンスター1200ですが、実は車体にも大きな改良・改善が施されている点も見逃せません。フレーム自体は伝統のスチールトレリスフレームが踏襲されていますが、エンジンのシリンダーヘッドに直接マウントされるという、MotoGP マシンで培われたノウハウを採用。高剛性化と軽量化を両立し、スポーツ性を大きく向上させています。

もうひとつ見逃せないポイントは、ドゥカティ初となる高さ調節可能なシートが採用されているという点。イタリア本国仕様は795mmと820mmの選択式なのに対し、日本仕様は745mmと770mmがチョイスできる方式となっています。女性ライダーや小柄な方でも、パワフルな水冷モンスターへの門戸がより広く開かれているというのは、嬉しい心意気ですね。