モンスター796 ABS M506A

モンスター796 ABS M506Aは2010年に登場した新世代モンスターになります。この796に先立ち、まず2007年に弟分である696がデビュー。続いて翌2008年には最大排気量の1100がお目見えし、そして3兄弟のしんがりとして、796がラインアップされたという時系列になります。

ドゥカティらしいパイプのトレリスフレームに新世代の空冷Lツインエンジン「デスモデュエ」を搭載。その上でモンスターらしさは踏襲しながら、楕円形の個性的なヘッドライトに小型バイザーを組み合わせ、アップライトポジションに配置されたマフラーや片持ちスイングアームなどのデザイン・装備が採用されています。

モンスター796 ABS M506Aは弟分の696と兄貴分の1100が先行して販売された後に、満を持して登場しました。そうした生まれ順ゆえに、696ならではの軽快さと、1100のパワフルさを、バランスよく兼ね備えているというのが、796ならではの個性であり大きなメリットとなっています。

街乗りに必要十分なパフォーマンスを持ちながら、高速道路などでは696を上回るゆとりがあり、それでいて片持ちスイングアームやY字型の5本スポークホイール、オイルクーラー装備などは1100と共通。ある意味、3兄弟のなかで、コストパフォーマンスに優れた1台と言えるのではないでしょうか。