モンスター821 M605A

モンスター821 M605Aは2015年に登場。前年の2014年、ムルティストラーダやディアベルなどと同じ水冷Lツインエンジン『テスタストレッタ 11°DS』を搭載し、高剛性と軽量化も実現した新型モンスター1200が登場しており、821はその弟分として、追加ラインアップされました。

排気量やスイングアームの方式、ナンバープレートホルダーの形状、などは兄貴分とは異なるものの、ボディ剛性やABS と DTC（ドゥカティ・トラクション・コントロール）、3種類のライデングモードなどは踏襲。785/810mmの2段階に変更できるシート高の調節機構も備わっています。

モンスター821は兄貴分である1200から1年遅れで登場した弟分にあります。当然ながら1200よりもパワーが落とされており、車格も一回り小さくなっています。経験豊富で腕に覚えのあるライダーならば、当然1200の方を好むことでしょう。

対してモンスター821は、単に小排気量化した下位モデルという訳ではありません。一回り小さくなっている車体は、実は821専用に最適なディメンションとなるよう再設計されており、大型自動二輪免許を取ったばかりのビギナーや長年のブランクがあるリターンライダーでも、ドゥカティらしいコーナーリング性能を安心して楽しめるよう、突き詰めた結果として、そうなっているとのこと。心憎い演出と言ってよいでしょう。