モンスターS4RS テスタストレッタ

モンスターS4RSテスタストレッタは2006年に登場。ドゥカティでは2001年のS4以来、同社のスーパーバイクシリーズに用いられるハイパワー水冷エンジンを搭載した第一世代の水冷モンスターを手掛けるようになっていました。

916エンジンのS4、996エンジンのS4Rという系譜を受け継ぎ、999（排気量は998cc）のエンジンを搭載して登場したのがモンスターS4RSテスタストレッタに他なりません。ちなみに2006年モデルでは車名にテスタストレッタがつかないモンスターS4RSで、モンスターS4RSテスタストレッタとなるのは翌2007年モデルからですが、車種としては同じです。

モンスターS4RSテスタストレッタは、2006年当時のスーパーバイク999と同じエンジンを搭載。その上で前後オーリンズ製サスペンションやブレンボ製ブレーキ、片持ち式スイングアームなどで足回りも武装されており、サーキット走行でも高いポテンシャルを発揮しました。

その一方で、モンスターという車種としての出自も踏まえ、ギア設定を低速走行時でも安定するように設定。街乗りでもギクシャクしないように配慮されています。あえてデメリットを挙げるとするならば、998ccエンジンを搭載するスペースを確保するため、燃料タンクが容量14Lに小型化されたこと位でしょうか。