ムルティストラーダ1200

ムルティストラーダ1200は前身の1100/1100Sがフルモデルチェンジされる形で、2010年に登場。元来ムルティストラーダという車種は2003年の初代1000 DS以来、独特なデザインを持つ個性派デザインのツアラーという位置づけでした。「ムルティストラーダ」という車名も「様々な道」と意味するイタリア語であり、あくまでもオンロードモデルという位置づけ。オフロード走行は意図されていませんでした。

しかし、アドベンチャーツアラー系車種の人気向上を受け、ドゥカティは1200ccエンジン搭載のタイミングに合わせて、モデルコンセプトを大きく変更。未舗装路を含めた走行性能を向上させデュアルパーパスモデルとして生まれ変わらせました。

率直に言ってしまいますと、ムルティストラーダ1200は車名こそ同じですが、初代の1000 DSおよび先代の1100 / Sとは全く別の車種と言っていい位の変更がなされており、外観デザイン的にも尖鋭的に刷新。結果、大ヒット車種へと成長しました。

なお2013年にはマイナーチェンジが慣行され、エンジンがツインプラグ方式のテスタストレッタ11°DSに変更。ヘッドライトのLED化やより大型化された可変式ウィンドスクリーンの採用などの改良・改善が施されています。