スーパーバイク 1299パニガーレ（2015年式）

Superbike 1299 Panigaleは、1988年に発売された851シリーズから改良を重ね、2012年にはパニガーレの名を与えられたスーパーバイク。パニガーレとはDUCATI本社がある地名とのこと。中枢機関のある地名を冠した、特別な存在であることをイメージさせるネーミングです。

DUCATIエンジンと言えば、吸排気バルブを強制的にカム制御したデスモドロミック機構。1299 Panigaleの過激すぎるボアアップに対応したバルブ変更にも耐え、2気筒エンジンが熱くなりすぎるきらいはあるものの走りはクリアです。

SBKからシフトチェンジした新しい勝負の場で、確実な成績を残しているDUCATIが、スーパーバイクのレギュレーション（4ストローク2気筒エンジンは1200㏄以下）を超えてまで創り上げたモデル。その姿はファンに何かを感じさせました。

兄弟モデルに1299 Panigale Sも登場。ホイールやスイングアームをカーボン製に変更しさらに軽さを実現しました。1299 PanigaleはDUCATIが追い続ける、理想のバイクの流れであることは間違いありません。

Superbike 1299 Panigaleがもつハイスペックな乗り心地は、大型バイクに乗り慣れていない人でも感じられるものです。電子制御のおかげでウィリーやホイールスピンを起こさずに加速が可能。デリケートなハンドリングにもスムーズに反応、ブレーキングにも高性能の証が感じ取れます。

低回転域でのクラッチ操作は繊細さが必要。乗り慣れないとエンストを起こしやすいので街乗りには不向きですが、レースや高速道路、郊外の信号が少ないど道路など、高速域を保持できる場面では素晴らしい走りを生み出すことができるバイクと言えます。

日本仕様は175馬力に抑えられているとはいえ、レース仕様を超えた性能で速さを提供してくれるスーパーバイク。熱くなり過ぎずクールに走りを楽しめるオーナーに乗ってほしいモデルです。

Superbike 999 S（2003年式）

1199パニガーレ

Superbike 1299 Panigale S 2015年式