FLHTKTCエレクトラグライドウルトラリミテッド（2014年式）

FLHTKTCエレクトラグライドウルトラリミテッド1690は2014年に登場。それまで「ビッグツイン」エンジンは一貫して空冷方式を採用してきたハーレーが、満を持して、水冷機能を併用した新生「ツインクールドエンジン」を開発。そんな歴史的新エンジンを真っ先に搭載したのが、他ならぬFLHTKTCエレクトラグライドウルトラリミテッド1690でした。

新エンジン搭載に加え、「プロジェクトラッシュモア」と題された各部のブラッシュアップも実践。「ヤッコカウル」と称されるフロントカウルやフロントフェンダーのデザインはよりシャープな印象に刷新。メーターパネルの下部には各種操作がグローブ装着のまま行えるタッチパネルを装備。さらにはフレームの改良、新型前後連動ブレーキシステムなどがふんだんに施されています。

エレクトラグライドウルトラという車種は、ハーレーの全ラインアップのなかでも頂点に君臨するフラッグシップであり、長距離ツーリングにおいての優位性は、群を抜いています。まさに贅を尽くしたキングオブツアラーと言えるでしょう。

ウルトラらしさはしっかりと保持しながら、時代の趨勢に応じた正常進化を施したのが、FLHTKTCエレクトラグライドウルトラリミテッド1690に他なりません。ビッグツインならではの鼓動感や味わいはそのままに、それまでの課題であった放熱性を水冷方式併用によって大幅に改善。さらには車体や足回り、制御システムも徹底して進化させており、まさにハーレーの本気度合いが色濃く反映されています。