FLSTCヘリテイジソフテイルクラシック BJY

FLSTCヘリテイジソフテイルクラシック BJYは2000年に登場。ただし1998年には、1,340ccエボリューションエンジンを搭載した初代BJL型がお目見えしています。対してこのBJY型は、1,449ccツインカム88Bエンジンを搭載しているのが特色。

ソフテイルファミリーはリヤサスペンションを外から見えないように装着し、かつてのリジッドフレーム時代を再現していますが、FLSTCヘリテイジソフテイルクラシックはそこからもうひと手間。1950年代にハーレーが手掛けていた「ハイドラグライド」という往年のモデルを現代に蘇らせるという趣となっています。ハーレーの歴史を、2重に再現しているのです。

FLSTCヘリテイジソフテイルクラシックは2007年、エンジンを1,584ccのツインカム96Bに換装し、吸気方式もインジェクションに変更されます。つまり2006年式BJY型はツインカム88B搭載のキャブレター仕様として最後のモデル。ハーレーのビッグツインならではの鼓動感をより味わい深く楽しめるとして、キャブレター仕様は今なお人気ですが、そうした希少価値が備わっているのです。

その上で、脱着可能なスクリーンとサドルバッグ、リヤシートの背もたれなど、ツアラーとしての完成度が高いのもこのモデルならではの魅力。ハーレーの歴史がつまった雰囲気を感じながら、長距離ツーリングも余裕をもって楽しめる一台なのです。