FLSTS1450ヘリテイジスプリンガー（2000年式）

FLSTSヘリテイジスプリンガーはまず、1340ccエボリューションエンジンを搭載した初代が1996年に本国デビュー。日本には1998年式から導入されました。そして2000年、新たなビッグツインエンジンとしてお目見えした1450ccツインカム88Bエンジンに換装。2代目へのモデルチェンジが慣行されました。

ベースとなっているのは前後16インチタイヤのFL系ソフテイル。そこに、専用設計のスプリンガーフォークや3連ヘッドライト、ビンテージデザインのサドルバッグ、フィッシュテール型マフラー、トゥームストーン型テールランプなどを装備。歴代ハーレーのなかでも名車と誉れ高い、1948年式FLを再現しています。

そもそもハーレーというメーカーは、1号機の誕生が1903年という長い歴史を有しています。そうしたなかでも今なお「黄金期」と語り継がれているのが、第二次世界大戦を挟んだ1930年代から1940年代にかけて。とりわけ、この時期の集大成モデルとして評価されているのが1948年式のFL。リジッドフレームとスプリンガーフォークが特色のモデルでした。

歴史的名車を約50ぶりに再現したのが、他ならぬFLSTSヘリテイジスプリンガー。リヤサスペンションを車体底部に配置することでリジッドフレーム風の外観としたソフテイルのFL系をベースに、専用設計されたスプリンガーフォークを装着。車両の細かなディテールにもこだわりを貫き、半世紀の時空を超越させてみせました。さすがはハーレーとしか言いようがない仕上がりとなっています。