FLSTSC ソフテイルスプリンガークラシック BRY

FLSTSCソフテイルスプリンガークラシックBRYは2005年に登場。その系譜は、実に1940年代まで遡ります。当時のハーレーはリジッドフレームというリヤサスペンションが搭載されていない車体構成だったことが特色。そんな古き良き時代のハーレーFL系モデルを、ソフテイルモデルをベースに再現。その上で、古式ゆかしいスプリンガーフォークを搭載したのが、スプリンガー系のモデルということになります。

現代のスプリンガー系としては、まず1997年にエボリューションエンジンのFLSTS ヘリテージスプリンガーが登場。その後2001年に登場したFLSTSIヘリテージスプリンガーではエンジンがツインカム88Bへと変更。そして2005年に車名がFLSTSCに変更されました。

大排気量エンジン搭載のビッグツインモデルは、この2006年式をもって、機械式キャブレター仕様の生産を終了。翌2007年以降からは、電子式のインジェクション仕様へと刷新されることになります。燃費や快適性といった点ではインジェクション仕様に分があるものの、鼓動感に満ちた独自のフィーリングが味わえるという点で、キャブレター仕様はいまだ根強い人気を誇っています。

FLSTSCソフテイルスプリンガークラシックBRYはまさに、キャブレター仕様ビッグツインとしては最後となったスプリンガーモデルであるという点が、何よりの特色。そうした素性に加え、車名の通りビンテージな雰囲気に満ちたスプリンガーフォーク搭載モデルであるという点も、このモデルならでは人気を加速させていると言ってよいでしょう。