FLTRX ロードグライドカスタム KH4

FLTRX ロードグライドカスタム1580 KH4は2010年に登場。ベースとなっているのは1980年式のFLTツアーグライドを源流とし、1998年以来、2眼ヘッドライトとシャークノーズフェアリングを特徴とするツーリングファミリーのモデルとして存在感を放ってきたロードグライド。そこにショートスクリーンやローダウンシートなどのメーカーカスタムを施して新たな個性を付与されたのが、このロードグライドカスタムに他なりません。

翌2011年にはもう一台、ロードグライドをベースにツインカム103エンジンを搭載し、トップケースを標準装備としたFLTRUロードグライドウルトラ1690が登場。ロードグライドという個性が、2つの方向性に分化されるという流れになりました。

FLTRXロードグライドカスタムは従来のロードグライドをベースに、当時人気の高まっていたハガースタイルを採り入れたという位置づけになります。ハーレーは元々、自社の手掛けたモデルに自らカスタムを施すメーカーカスタムを得意としていますが、このロードグライドカスタムもまさにそんな一台。

ロードグライドならではの2眼ヘッドライトとシャークノーズフェアリングは活かしながら、ショートスクリーンやローダウンシートという“カスタム”を施し、低く身構えたロードグライドという新境地を切り開きました。ロードグライドらしさは踏襲しながら、それでいて斬新な個性を付与しているのが秀逸と言えるでしょう。