FXCWC1580 ソフテイルロッカーカスタム JK5

FXCWC1580 ソフテイルロッカーカスタム JK5は2008年に登場。ハーレーが自社製のファクトリーカスタムとして、長らく人気となっているチョッパースタイルのカスタムを発売したというのは、まさに大きな衝撃を与える出来事でした。

そもそもハーレーというメーカーは、自社製のオートバイをベースに自らカスタムを手掛けたマシンを市販するということを精力的に行っており、長年人気を博しているファットボーイや、スポーツスターのフォーティーエイト、究極のカスタムであるCVOモデルなどが知られます。ですが、まさかハーレーがチョッパースタイルを送り出してくるとまでは、予想していなかった方が大半でした。

チョッパーというと、長めフロントフォークを寝かせ気味にレイアウトしたスタイルを思い浮かべますが、正確には「余計なものをそぎ落とす」という意味になります。その一方で、マシンの細部にはこだわりや凝った意匠のパーツを組み込むというのもお約束となっています。

そんなスタイルを具現化したFXCWC1580 ソフテイルロッカーカスタム JK5は、一見すると、シンプルなシングルシートのように見えて、実はシングルシートの下に、タンデムシートが内蔵されており、必要に応じて出し入れできる仕組みとなっているのが大きな特色。こうした遊び心、デザイン性と利便性を両立させるアイデアは、秀逸と言ってよいのではないでしょうか。