FXDBC1580 ダイナストリートボブスペシャル（2016年式）

2010年代なかば、ハーレーは自社で手掛けるファクトリーカスタムの方向性として、エンジンや足回りなどをブラックアウト仕上げとするダークカスタムという方向性を示していました。ハーレーの定番と言えるクロームパーツの多用するのとは、逆の個性を打ちだしていたのです。

その上で、このダイナストリートボブスペシャルは、ビッグツインエンジンをダイナフレームに搭載することでスポーツ性を高めるという、ダイナファミリーとしての原点回帰を図るカスタムを施しました。それでもなお、新車価格で200万円を切っていたのが驚きです。

FXDBC1580ダイナストリートボブスペシャルは2016年に登場。車名が示している通り、ベースとなっているのは1,584 ccツインカム96エンジンを搭載した同年式のダイナストリートボブになります。ただしスタンダード仕様と共通なのはメインフレームとエンジンの中身のみ。

外観はシリンダーやクランクケース、フロントフォークアウターなども含め、主要パーツをブラックアウト。ホイールはかつてのローライダーを彷彿させるキャストタイプに換装。シートはダブルタイプ、ステップはフォワードコントロールタイプ、そしてハンドルは低く構えたドラッグスタイルに。スタンダードとも、ローライダーとも、あるいはワイドグライドとも違う、独自のスタイルに仕上げられています。