FXDLS ダイナローライダー1800S GS8

2016年式ハーレーのモデルラインアップが発表された際、大きな驚きを巻き起こしたのが、「Sシリーズ」の存在でした。それまで、ハーレーの特別カスタム仕様車であるCVOモデルのみに採用されていた1800cc化＆スペシャルチューニングが施されたツインカム110エンジンを搭載し、全身をブラック塗装で仕上げた、特別仕様車でした。

そんなSシリーズのベースモデルとして選ばれたのは、ソフテイルファミリーで高い人気を誇るファットボーイと新進気鋭モデルであるソフテイルスリム、そして前年の2015年に待望の復活を遂げたローライダーだったのです。ビッグツインエンジン搭載モデルのなかでも、ハイパフォーマンス化を施すのに相応しいセレクトと言えるでしょう。

FXDLSダイナローライダー1800S GS8はスタンダードのローライダーをベースに、CVOモデルに匹敵するハイパフォーマンス化が図られた特別仕様車になります。エンジンはハーレーのレーシングマシンにも用いられる、スクリーミンイーグルブランドの特別パーツによるチューニングと1800ccへの排気量拡大が施されたツインカム110エンジンを搭載。その上でサスペンションとブレーキも強化されており、専用ビキニカウルも装着。

ローライダーは元々、ビックツインエンジン搭載モデルのなかでは、軽快な乗り味を楽しめる車種ですが、この「S」は、それこそ別次元のパフォーマンスが付与されています。それでいてストリート750やV-ROD、スポーツスター系とも異なる、ローライダーベースならではの存在感を放っているのが、まさに魅力と言えるでしょう。