V-Rod VRSCAW（2007年式）

V-Rod VRSCAWは2007年に登場。2003年にお目見えしていたVRSCA Vロッド1130にマイナーチェンジを施したという位置づけになります。最大の変化は、リヤタイヤが初代の180サイズから240サイズへと大幅にワイド化されたこと。ドラッグレーサーをモチーフとした出自を、より強烈に主張しています。

その上で燃料タンク容量も増大させ航続距離を延伸。エンジンのセッティングも見直し、最大トルクもアップさせるといったモディファイが施されています。外観デザインは初代をほぼ踏襲しながら、中身や走行性能が磨き上げされています。

量産市販車としてハーレー史上初の水冷エンジン“レボリューション”を搭載したことが大きな話題を巻き起こしたV-Rod VRSCA。エンジンに目が行きがちですが、その水冷エンジンがもたらす走行性能を、ドラッグレーサーをモチーフとした車体と組み合わせているというのが、このマシンならではの魅力。

そうした出自をより強調するために、ハーレーが加えた一手が、240サイズのワイドタイヤ。見た目的な迫力増大はもちろん、水冷エンジンがもたらす加速力を、より効率的に路面に伝えるという観点においても、まさに正しい進化と言えるでしょう。