XL883R（2005年式）

XL883Rはまず、リジッドマウント式883をベースとした仕様が2002年と2003年にラインアップ。その後、2004年には、スポーツスターファミリー全体にモデルチェンジが慣行され、新たにラバーマウント方式が採用されました。その上でラバーマウント方式の883をベースとして発売されたのが、2005年式のXL883Rになります。

モチーフとなっているのは、ハーレーがダートトラックレース向けのワークスマシーンとして手掛けているXR750。スタンダード仕様の883をベースに、ハーレーのワークスカラーであるレーシングオレンジのグラフィックをペイント。その上でフロントにダブルディスクブレーキを採用、サスペンションもロングストローク化され、ステップやマフラー、車高が高めに設定され、さらに幅広タイプのハンドルバーが装着されています。

XL883Rは外観イメージはもちろんのこと、装備の面でもスポーティさを向上させており、走行性能を大きくきく向上させているというのが、大きな魅力と言えるでしょう。そもそもハーレーはダートトラック専用のレーシングマシンXR750を手掛けているのに加え、市販の883をベースに改造したマシンでのレースにも力を入れていました。

XL883Rはまさに、そうしたハーレーダートトラックレーサーのイメージを、公道向けモデルとして再現しているのが大きな魅力。ワークスカラーのレーシングオレンジは、まさにハーレーのスポーティモデルの象徴となっています。その上で、単にカラーリングを変えただけでなく、装備や足回り、操作系もよりスポーティさを向上させているというのが秀逸です。