CB1100＜ABS＞Special Edition

CB1100はまずスタンダード仕様が2010年に登場。排気量水冷エンジンの大きさで知られるCB1300SFとは別系統の、肩肘張らずに楽しめるモデルとして、また排ガス規制をクリアした新世代の空冷ネイキッドとしてお目見えし、後にEXやRSという派生兄弟モデルも追加されます。

CB1100のABS仕様をベースとした特別仕様車として2016年にお目見えしたのが、このCB1100＜ABS＞Special Editionになります。日本の伝統工芸である漆塗りの“漆黒”をモチーフとしたグラファイトブラックをベースに、チェッカーフラッグをあしらったホワイトのラインと、レッドのウイングバッジがあしらわれています。

そもそもCB1100という車種はホンダのフラッグシップネイキッドであるCB1300SFとは異なる、新たなスタンダードネイキッドとして誕生しました。CB1300SFがスポーツ性やハイスペックさを重視しているのに対し、CB11000は古き良き時代の趣と、気負わずゆったりと乗れる懐の深さを特徴としていました。

そうした方向性ゆえに、CB1000には落ち着きや渋さを感じさせるカラーリングが採用されてきました。その上でこのCB1100＜ABS＞Special Editionは、漆塗りの漆黒をモチーフとしたブラックをベースとすることで従来のコンセプトを踏襲しながら、チェッカー模様をあしらったホワイトラインをアクセントを追加。落ち着きの中にキラリと光る個性を加えるという遊び心が発揮されています。