CB1100EX SC65(2014年式)

CB1100EXは人気モデル、CB1100のモデルバリエーションです。CB1100はそれまでのスペック競争から一線を画す、「新しい価値観の提唱」であったと言っても過言ではありません。馬力や出力ではなく、「バイクを楽しむ余裕」がコンセプトで登場以降、2年連続で401cc以上の大型バイクでの豊富な販売台数を記録しました。
CB1100EXは、そんなCB1100の2014年モデルに登場しました。CB1100の良い部分を残しつつ、左右2本出しのマフラーやワイヤースポークホイール採用のためのチューブタイヤ、サイドカバーの形状等が変わりました。マフラーやワイヤースポークホイール等はCB1100よりも「やんちゃ」な雰囲気があるものの、ヘッドライト、二眼メーター、タンクなどは上質感を追求。「大人の余裕で楽しむバイク」との特性をより際立たせるかのような様々な装備が付随されることで、CB1100のキャラクターをさらに確立した形となりました。

CB1100EXは、CB1100以上に上質感が特徴です。CB1100そのものも大人の余裕を感じさせるデザインでしたが、CB1100EXは更に上質感を追求しました。ネイキッドスタイルは遊び心のあるシルエットですが、そこに上質感をもたらすことで、それまでネイキッドに興味のなかったライダーたちの獲得に成功したCB1100。その路線を踏襲し、さらに一歩踏み込んで上質感を求めたものがCB1100EXです。
走りもより快適になっていますが、装備の数々が所有欲を満たす上質感に包まれていることで、走る楽しさがより深まったことでしょう。燃料タンクが17リットルと大きくなったことで、給油の機会を減らすなどの細かい配慮もある点が「大人の男」を魅了しています。
また、登場以降毎年CB1100にEXモデルが追加されることも定番となっています。まずはCB1100が登場し、どのようなモデルなのか興味を引き付けた後で満を持してより上質感を持つCB1100EXが登場する。ホンダのこのような戦略により、CB1100EXを「待つ楽しさ」も生まれました。
「今回のEXはどう違うのか」という期待感に常に応え続ける命題を背負うモデル。それがCB1100EXです。