CB400SF-4 ABS Special Edition NC42（2016年式）

CB400SFは1992年の初代NC31型発売以来、日本の免許制度や道路事情などに最適化させながら、絶えず進化を繰り返してきたモデルです。かつては様々なライバル車が存在していましたが、今や400cc直列4気筒としてのアイデンティティを孤軍奮闘して守り続けています。そうしたモデルであるからこそ、特別仕様車がラインアップされるのであり、そこにはホンダの心意気や誇りが感じられます。

ホンダはこの2016年、そして前年の2015年と、2年連続でNC42型CB400SFに特別仕様車を設定しました。ここまでのことをやってのけたのは、ズバリ、ホンダの心意気であり誇りの現れと見受けられます。

2016年に発売されたNC42型CB400SF-4 ABS Special Editionは、前年の2015年に続き、2年連続で市場投入された特別仕様車になります。2015年の特別仕様が「パールコスミックブラック」という、黒/赤の特別ボディーカラーだったのに対し、この2016年版は、グラファイトブラック/キャンディーアルカディアンレッドという特別カラーを採用。

最大の注目は、「漆塗り」をモチーフとしていることで、ベースとなるグラファイトブラックはまさに高級な雰囲気を再現した漆黒。ストライプのキャンディーアルカディアンレッドは、朱の差し色を彷彿させる仕上がりとなっています。日本の伝統文化をオートバイのカラーリングのモチーフとするというのは、なかなかに凝った演出といえるでしょう。