CB750 RC42（2005年式）

CB750 RC42は、1992年に製造開始となったCB750シリーズで、ナナハンの中でもいくつかに分かれる系統のひとつ「CBX系」の最終モデルです。

バイクはアメリカンスタンダードとヨーロピアンスタンダードの二本立てが主流で、CB750は街乗りや峠ランに向いているヨーロピアンスタンダードを採用。見た目もさることながら機能も良い意味で保守的で、乗りやすさ、使いやすさを重視する日本人に愛されたバイクのひとつと言えるでしょう。

1996年に改正された運転免許制度により、大型自動二輪免許が自動車教習所でも取得可能になりました。HONDAはCB750 RC42をベースに教習所専用モデル「CB750L」を製造。初心者の雑な扱いにも耐え続ける耐久性の高さを、教習所で体験した人も多いでしょう。エンジンガードやマフラーガードなど、教習所仕様にカスタムメイドするオーナーが続出したそうです。

自動車排出ガス規制に適合できず、2008年8月に惜しまれつつ生産終了となったCB750。守りに徹し続け、空冷ナナハンCBの最後のモデルとなりました。

生産終了となって久しいCB750 RC42。同じCB系でありながらレース仕様に向かったCB750Fとは違い、枠を壊さない質実剛健さが感じられるバイクです。

コーナリングや街乗りを意識したバイクで、RC17E型空冷4ストローク4バルブDOHC4気筒エンジンが繰り出す余裕の走り。乗る人を飽きさせない、身体になじむ珠玉のモデルは、価格もお手頃で秘かな人気でモデルに挙げられています。

壊れにくく良い走りをキープし続ける、技術のHONDAが作り上げた目に見える伝統を背負うモデルです。

CB750 FOUR

CB750 RC42（1992年式）