GL1800 F6B 40th（2014年）

GL1800 F6B 40th SC68について語るのであれば、まずベースモデルであるSC68型GL1800について触れていくのが筋でしょう。ホンダに詳しい方ならご存知の通り、ホンダの誇るラグジュアリーツアラー、ゴールドウイングは1974年の初代GL1100以来、アメリカホンダのオハイオ工場で生産されてきましたが、いわゆるリーマンショックを機に、同工場は4輪専門へと再編。ゴールドウイングは日本の熊本工場に生産が移管されました。

そうした流れを受け、2011年、約10年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、かつ“日本製”となったゴールドウイングが、SC68型GL1800なのです。そして2年後の2013年、SC68型の派生兄弟モデルとして登場したのがGL1800 F6Bでした。F6Bはツアラーをカスタムしたという趣の“バガー”スタイルとなっており、バックレストとリヤケースを省き、スクリーンもショートタイプとしているのが大きな違いとなっています。

GL1800ゴールドウイングという車種は、贅を尽くした大型ツアラーであり、一般的なオートバイとは別次元の雰囲気を放っています。率直に言ってしまいますと、乗り手を選ぶ車種となっていますね。そうしたユーザーはもちろん大切にする一方、より多くのライダーにゴールドウイングを楽しんでもらいたいという想いから生まれたのが、このF6Bなのだそうです。

本家のGL1800からバックレストやリヤケースなどを省くことで、実に32kgもの軽量化を実現。またシート高も15 ダウンさせ、さらにはサスペンションもF6B専用に再セッティングされ、走りの軽快感をアップさせているとのこと。もちろん価格の面でも本家GL1800よりリーズナブル。水平対向6気筒の走りを楽しみたいが、GL1800だと装備がゴージャスすぎるという方には、まさにピッタリなパッケージングと言えるでしょう。もちろんその上で、ゴールドウイング生誕40周年エンブレムが装着されているプレミア感も見逃せません。