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ホンダ

NR750

史上初の楕円形ピストン採用
買取相場&リアル査定レポート

バイク史において、唯一無二の楕円形ピストンを採用(※1989年2月時点)し、新車価格520万円という点でも大いに驚をもたらした「NR750」。現存する車輌は300台前後とも言われるプレミアモデルNR750の買取相場は?リアルな査定結果も詳しく紹介!NR750の売却で悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。

※参照元:ホンダ公式HP/市販車世界初の楕円ピストン・エンジンを搭載したハイグレードな次世代ロードスポーツバイク「ホンダNR」を発売

NR750を査定してもらいました!

NR750
買取車情報
年式 1992年式(平成4年)
走行距離 13500km
状態(外観) 経年劣化箇所有り、年式の割には良好
エンジンの状態 可動
事故歴 無し
改造の有無 無し
査定者の評価コメント
エンジン
4
セルで始動、異音小、吹け上がり問題無し、オイル漏れ箇所有り
フロントまわり(前輪周辺の足まわりや状態)
4
ホイール傷小、ステム錆、ブレーキマスター錆、サスオイル漏れ有り
外装(外装パーツの状態)
5
サイドカウル変色箇所有り、スクリーンくもり
リヤ周り(後輪周辺の足まわりや状態)
4
サス錆、スイングアーム錆、チェーン錆、タイヤヒビ
電気保安部品 (マフラー、メーター、ウインカー、電気系統ほか)
5
サイレンサー錆、エキパイ錆・変色有り
フレーム
5
錆、磨き跡、ステップ回り錆、ストッパー凹み小
そのほか
-
ワンオーナー車、国内仕様、各所経年による錆有り

※点数は10点満点です(sponsored by バイクワン)

査定者の評価コメント
エンジン 4
セルで始動、異音小、吹け上がり問題無し、オイル漏れ箇所有り
フロントまわり(前輪周辺の足まわりや状態) 4
ホイール傷小、ステム錆、ブレーキマスター錆、サスオイル漏れ有り
外装(外装パーツの状態) 5
サイドカウル変色箇所有り、スクリーンくもり
リヤ周り(後輪周辺の足まわりや状態) 4
サス錆、スイングアーム錆、チェーン錆、タイヤヒビ
電気保安部品 (マフラー、メーター、ウインカー、電気系統ほか) 5
サイレンサー錆、エキパイ錆・変色有り
フレーム 5
錆、磨き跡、ステップ回り錆、ストッパー凹み小
そのほか -
ワンオーナー車、国内仕様、各所経年による錆有り

※点数は10点満点です(sponsored by バイクワン)

PRバイクワン
バイクワン公式サイトキャプチャ 引用元:バイクワン公式HP(https://www.bikeone.jp/)

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この車種を査定してくれたのは、北海道・沖縄を除く全国各地で即日出張買取中の「バイクワン」。
大切にしてきた愛車の価値を正しくつけるため、エンジンから外装パーツ、フレームに至るまで丁寧に査定してくれる買取専門業者です。
国産車、輸入車、改造車、事故車、不動車に至るまで幅広く買い取り、 即日現金払いするなど「バイクをなるべく早く売りたい」というニーズに応えてくれます。
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高額査定がついたNR750の画像はコレだ!

NR750
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「ライダーライターT」よりひとこと

こちらは1992年式のNR750。もちろん存在は知っていましたが…本当に実在したんだというのが正直な想いです。一説には、日本国内に存在する個体は、300台とも、それ以下とも言われていますね~。こうして改めて見てみると、アルミツインスパーフレームやセンターアップマフラー、ミラーにビルドインされたフロントウインカーなど、90年代前半の時点で、時代を先取りしていたのだなぁ~と、あらためて感心させられますね。

そして、ヒジョーに気になる買取相場はなんと、5,740,000円~8,850,000円(査定に出したのは2021年5月でした。)。そしてこの個体につけられた買取査定額も7,500,000円(!)という金額。新車販売時の価格が5,200,000円だったことや、存在自体が非常に希少であることを考えれば、当然かもしれませんが、いやはや驚きです。

走行距離は約13,500kmと、年式を考えれば少ない方と言えるでしょう。ワンオーナーで大切にされてきたそうですが、さすがに四半世紀前の車輌だけあり、傷や錆、色褪せ、オイル滲みなどの経年劣化箇所はありとのこと。ただし、そうした点を踏まえた上で、年式の割にはきれいな車輌と判断され、この買取査定が算出されたとのことです。

なお、この個体は国内仕様であり、当時の国内自主規制のパワーに抑えられているままの状態。フルパワー化がされていれば、プラス100,000円~150,000円。逆輸入車の個体であればプラス300,000円~500,000円の査定アップが期待できるそうです。

NR750とは

NR750

NR750のスペック情報

型式 RC40
エンジン形式 水冷V型4気筒
総排気量 747.7ccc
最高出力 77ps/11500rpm
最大トルク 5.4kg-m/9000rpm
全長・全高・シート高 2,085mm/1,090mm/785m
重量 244kg
燃料タンク容量 17L
燃料消費率
発売年 1992年
メーカー希望小売価格 5,200,000円
カラー 蛍光レッド

NR750の歴史

4ストロークで、2ストロークレーサーに勝つために…

公道用市販車としてのNR750――本来の車名は「NR」で排気量を示す750はついていませんが、ここでは広くNR750と呼称されていることを踏まえ、それに倣います――が発売されたのは1992年でした。バイク史上初となる楕円形(正確には長円形)のピストンを採用。新車価格が520万円という点でも、大きな驚きをもたらしました。

そんなNR750の起源は、1970年代末、ホンダが1967年を最後に撤退していた世界グランプリロードレース(WGP)への復帰に際し、当時全盛となっていた2ストローク500ccマシンに、4ストローク500ccで勝つという目標を掲げたこと。ご存じの通り、同じ排気量であれば、2ストロークは4ストロークよりもパワーが出せるというのが常識。そこにホンダは4ストロークで勝つことを挑戦目標として掲げました。

そこで考案されたのが楕円形(長円形)ピストン。正円のピストンに比べバルブ面積をより多くとることができ、1気筒あたり8バルブ、4気筒32バルブという型式を採用したのです。しかし、肝心のレースでは、そうした斬新さゆえに熟成が足りず、連戦連敗。ついにはホンダ社内でも2ストロークレーサーの開発が並行して開始され、皮肉なことに完成された2ストロークレーサーNS500が強さを発揮したことから、それ以後、NRはWGPに出走することはなくなりました。

ちなみに全日本ロードレースでは、途中給油が必要な鈴鹿200kmレースにおいて、4ストならではの燃費を活かし、優勝を成し遂げています。また1987年のル・マン24時間レース(4輪のものとは別)に、「市販予定の4ストローク750ccならば出場可能」という枠でエントリー、予選で見事2位を獲得するものの、決勝ではNRに不慣れなメカニックの作業ミスが祟り、3時間でリタイヤとなってしまいました。

NR750の魅力

レースで培った技術を市販車に投入、しかし…

上記の通り、NRはレースの世界で結果を残すことはできませんでしたが、このプロジェクトが始まった当初より、レースで培ったテクノロジーを市販車にフィードバックするという方針は掲げられていました。故・本田宗一郎氏の「レースは走る実験室である」という有名な台詞でも知られている通り、それまで培ったノウハウを活かして市販モデル化するための研究が続けられていました。

とりわけ、前述しましたように、楕円形(長円形)ピストン1気筒あたり8バルブ、4気筒32バルブという方式は、V4エンジンでありながらV8エンジン的な高効率を実現できるという点が何よりの強みであるとして、開発と研究が進みました。その結果として行き着いたのが、1ピストンあたりコンロッドを2本組み合わせるという方式。しかもその素材として、当時のバイク部品としては高価で採用例がほとんどなかったチタン合金(ヤマハOW-01はチタンコンロッドを採用していました)が用いられました。

さらには、アルミツインスパーフレーム、マグネシウム製ホイール、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製のカウルに蛍光レッドのボディカラーという、当時のハイテクの粋を集めて完成。1992年、市販車としての発売開始。価格も当時としては類をみない、520万円という超高額でした。

しかし、ご存知の通り、時はまさにバブル崩壊直後。年間300台(限定ではなく、あくまでも年間生産数)のうち大半が売れずに長らく店頭アクセサリーと化してしまう事態となりました。歴史に「もし」はありませんが、いわゆるバブル景気が続いていたとしたら、NR750の運命は変わっていたことでしょう。逆に言えば、そうした悲劇があったからこそ、希少なプレミアムモデルとして、現在では新車価格以上の買取相場となっているのですね。

 
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