PCX HYBRIDの買取相場を調査!リアルな査定結果は?

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PCX HYBRID

125ccクラスで人気を博しているPCXに、満を持してハイブリッドシステムを搭載したPCX HYBRID 気になる買取相場や実際の査定額は?

PCX HYBRIDは、激戦の125ccスクータークラスにおいて、ライバル達とは一線を画した風格とデザインで人気のPCX125をベースとして誕生した、世界初(※2018年7月時点、Honda調べ)のハイブリッド2輪モデルです。PCX HYBRIDを買取依頼する場合、気になる査定相場はどのくらいなのか?PCX HYBRIDの歴史や魅力についてもとりまとめていますので、ぜひご覧になってみてください。

PCX HYBRIDとは

ホンダ PCX HYBRID

画像引用元:HONDA公式HP(https://www.honda.co.jp/PCX/type/)

PCX HYBRIDのスペック情報

型式2AJ-JF84
総排気量 124cc
最高出力 エンジン:9.0 kW (12 PS) /8,250 rpm
最大トルク エンジン:12 Nm(1.2 kgf・m)/5,000 rpm
全長・全高・シート高 1,925 mm/1,105 mm/764 mm
重量 135 kg
燃料タンク容量 8L
燃料消費率 55.0 km/L
発売年 2018年
メーカー希望小売価格 440,000円(受注生産車)
カラー パールダークナイトブルー

「ライダーライターT」よりひとこと

PCX HYBRIDは2輪で世界初のハイブリッド車というのが大きな注目ポイント。その上で、もうひとつ興味深いのはホンダの4輪分野のハイブリッドシステムとの共通点があるという点です。

トヨタの初代プリウスが登場して以来、4輪ではハイブリッドシステムを搭載した車種はすっかりお馴染みとなりました。ただし、ひと口にハイブリッドシステムと言っても、その考え方は、メーカーによって違いがあります。

先駆け的存在であるトヨタは、そのシステムを燃費向上に重きを置いて活用しているというのが特色。対して日産は、走行はすべて電気モーター、エンジンは発電のために搭載という独自のハイブリッド(e-POWERと呼んでいます)方式を採用しています。

そしてホンダは、ハイブリッドシステムをモアパワーのために活用。エンジンが生み出す馬力に、電気モーターの力をプラスアルファとして用いているのが特色です。そしてこの特性は、PCX HYBRIDにもそのまま当てはまります。排気量的にどうしてもエンジンパワーが限られてしまう125ccクラスでは、まさに有効で効果的なやり方ですね。

PCX HYBRIDの歴史

人気のホンダ原付2種が、モデルチェンジとともにハイブリッド化

PCX HYBRIDの誕生は2018年の9月。まず同年の3月に、ベースとなった原付2種スクーターPCX125が3代目となるJF81型へとモデルチェンジされ、その上で、2輪車では世界初(※2018年7月時点、Honda調べ)となるハイブリッドシステムを搭載。2輪量産市販車として世界初であるという点が、大きな話題となりました。

そんなPCX HYBRIDについて語るのであれば、ベース車両であるPCX125(本来の車名は「PCX」ですがPCX150と区別のため「PCX125」と記載します)の歴史から振り返っていくべきでしょう。初代であるJF28型PCX125がお目見えしたのは2010年3月でした。

バイク乗りの方はご存じかもしれませんが、この原付2種、排気量125cc以下の小型自動2輪のクラスというのは、日本国内ではもちろん東南アジアなどの海外でも売れ筋クラス。特にスクーターモデルは、カワサキを除いた3メーカーが、常にしのぎを削っているという状態が長らく続いています。

そんな125ccクラススクーターの中で、2010年以前、頭ひとつ抜け出していたのはスズキのアドレスV125。125ccの原付2種でありながら、50ccの原付1種並みの軽量コンパクトな車体に125ccエンジンを搭載し、クラス最速と言える加速性能から「通勤特急」と称されていた程でした。一方、当時のホンダは中国の現地工場生産によってローコスト化を図ったスペイシー100/125や、伝統のスクーターブランド「リード」の名を復活させたリード110を市場投入していましたが、アドレスV125の牙城を打ち崩すには及ばない状況。そこでホンダは、打倒アドレスV125の次なる一手として、それまでとは全く異なる戦略に打って出ます。言うなれば、アドレスとは真逆の方向性を狙ったやり方でした。

2010年発表となった初代JF28型PCX125は、まさに、それまでの125ccクラスのスクーターではお目にかかったことのないスタイリングを纏って登場しました。まるで250ccクラスと見まがうような大柄な車体に、流線型カウルやウインカー一体型のデュアルハロゲンヘッドライトなど、洗練されたデザインとゴージャス感をふんだんに意識した質感を実現していたのです。またエンジンも、それまでの125ccクラスでは一般的だった空冷方式ではなく、新設計の水冷方式エンジンを搭載。現在では一般的になっている停車時に自動的にエンジンを止めるアイドリングストップ機能も装備されていました。

こうした個性と新しいテクノロジーによって、PCX125はライバル車より価格面で高価というデメリットはあったものの、一躍人気車種の座に踊り出ました。晴れてアドレスV125と同じ土俵で勝負できる状況となったのです。その後2014年には2代目となるJF56型へのモデルチェンジを慣行。おしゃれでゴージャスな佇まいはそのままに、主要ランプ類のLED化や燃料タンク容量の増加、ハザードランプ標準装備といった改善が施されました。

そして2018年の3代目JF84型では、フレーム形式がアンダーボーンからダブルクレードルへ変更。前後タイヤサイズをワイド化し、ホイールもより軽量化といったさらなる改良を施した上で、いよいよ2輪車では世界初となる、ハイブリッドシステムが搭載されることになります。

PCX HYBRIDの魅力

2輪車世界初、ハイブリッドシステムによるモア・パワー

PCX HYBRIDの最大の特色と言えば、まさにハイブリッド搭載という点に尽きます。1997年、トヨタが初代プリウスを発売して以降、ハイブリッド車は4輪の世界ではすっかりお馴染みとなりました。昨今の地球温暖化防止やCO2削減の観点から、燃費のよさで環境にやさしいエコカーというイメージとなっています。そうしたメリットももちろんありますが、PCX HYBRIDにもたらされる最大のアドバンテージは、ガソリンエンジンが発揮するパワーに、電気モーターの力がプラスアルファとして加算されるという点に他なりません。

実際、2輪モータージャーナリストがPCX HYBRIDとガソリン仕様のPCX125を比較した所、停止状態から0-100m加速を行った場合のスタートダッシュの鋭さ、2人乗りをした時の中間加速での余裕がまるで違うと絶賛しています。車両価格や重量増のデメリットを差し引いても、PCX HYBRIDを選ぶ価値は十分にあるとのこと。

そもそも125cc以下の小型自動二輪という排気量区分は、普通自動二輪に比べ免許の取得が容易(普通自動車免許保持者なら最短2日!)で、また任意保険も普通自動車のファミリーバイク特約が利用できるなど比較的身近に入手・維持でき、原付1種に課せられている最高速度や2段階右折の制約もありません。

一方で、エンジン性能にはどうしても限りがあるというのは否めません。各社とも限られた排気量の制約の中で、いかにパワーを効率化するかに長年腐心してきたのです。そこにホンダが取り入れたのは、まさにコロンブスの卵的発想。小型自動二輪という排気量の制約はクリアしながら、ハイブリッドというモア・パワーでライバル達とは一線を画してみせたのです。

 
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