シャドウ750（1998年式）

シャドウ750は1997年に登場。タイミングを同じくして、400ccクラスの弟分であるシャドウ400もデビューを果たしています。実はこの両モデルは、車体が共通化されており、本来は750向けの車体を400でも使用しているのです。

またエンジンも、シャドウ400はスティード400のものを再セッティングして用いているのに対し、このシャドウ750はスティード600用のものを745ccに排気量アップして搭載といった共通点もあります。その上で、グラマラスで迫力あるボディデザインに仕上げられており、確固たる存在感を放っています。

1998年式のシャドウ750は前期型に区分される年代。この年式は吸気方式が機械式キャブレター、駆動方式がチェーンというのが特徴となっています。ちなみに2004年以降は駆動方式がシャフトドラブに、2008年以降は吸気方式が電子式のフューエルインジェクションに変更されます。

もちろん省メンテナンス性実現や排ガス規制クリアといったメリットをもたらすための変更ですが、その分、独特の走行フィーリングや鼓動感が薄れてしまうのは否めません。その点、この1998年式のシャドウ750は、かつての時代のバイクらしさを味わえ、なおかつ信頼性は現代モデルに近いというバランスが保たれているのが、ならではの魅力と言えるでしょう。