1400GTR

2008年に登場した1400GTR。長距離のライディングでも快適に走り、スポーツ性能を失わないカワサキのフラッグシップツアラーとして開発された車種です。発売開始当時は、BMWの大型排気量のツアラーとして人気のあったK1200GTのライバル車として登場しました。1400GTRに搭載されたエンジンは、当時世界最速を誇っていたZZR1400のものが流用されており、低中速寄りにセッティングされています。そのため、スポーツ性能を維持しつつも、ゆったりとしたツーリングでも快適に走行可能です。

2010年にマイナーチェンジが行なわれ、電子化されたセーフティデバイス類が搭載されました。スリップ率をコンピューターが計算してエンジンの出力を決めるシステムや、前後連動システム機能が追加されたABSが装備されたのです。車体は300kgを超えますが、コントロールするライダーの安全のためにいくつものセーフデバイスが搭載されているので、より安全にライディングを楽しめるようになりました。その後、2011年・2012年・2013年とカラーリングに変更が加えられています。

高速ツアラーとしての性能とスーパースポーツ並みの運動性能を持つ1400GTR。世界最速のメガスポーツ・ZZR1400を基に開発された4気筒水冷DOHC1352ccエンジンを搭載しています。カワサキオリジナルのアルミ製モノコックフレームを採用し、ツアラーとしての性能を持ちつつ、優れた運動性能を実現しました。走り出せば300kgの重量を感じさせないほど軽快に走ります。

無段階調整式の電動ウインドスクリーンやグリップヒーターを標準装備。リアシートの左右には、フルフェイスヘルメットでも収納できるパニアケースも標準で搭載されています。さらに、スマホの充電が可能な電源ソケットも付いており、充実したツーリングを満喫できるでしょう。さまざまなシーンで余裕のあるパワーとトルクが感じられるので、ストレスを感じることなく走れます。