ER-6fの買取相場を調査!リアルな査定結果は?

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ER-6f

長年人気だったミドルクラスツアラーが革新的にフルモデルチェンジ
気になる買取相場や実際の査定額は?

欧米市場にてロングセラーとなっていた500ccパラツインモデルに、まったく新しいスタイルと新設計650ccエンジンを与え生まれ変わらせたのがER-6fです。買取依頼する場合、気になる査定相場はどのくらいなのでしょうか。ER-6fの歴史や魅力についてもまとめていますので、ぜひご覧ください。

ER-6fとは

ER-6fのスペック情報

型式-
総排気量 649cc
最高出力 53kW(72PS)/ 8,500 rpm
最大トルク 66Nm(6.7kgf・m)/7,000rpm
全長・全高・シート高 2,105 mm/1,210mm/790mm
重量 178kg
燃料タンク容量 15.5L
燃料消費率 -
発売年 2006年
メーカー希望小売価格 780,000円(税別)
カラー ギャラクシーシルバーTYPE2他

ER-6fの歴史

ロングセラーのミドルパラツインが、満を持してフルモデルチェンジ

ER-6fは2006年に登場。649ccのパラツイン(並列2気筒)エンジンを搭載したフルカウルのスポーティツアラーになります。エンジンと車体を共有化する兄弟モデルも存在しており、独特なデザインでストリートファイター化されたネイキッドが「ER-6n」。近年ますます人気の高まっているアドベンチャーツアラー的な味付けとなっていたのが「ヴェルシス(VERSYS)」です。

そんな3兄弟の前身にあたるのが、1997年発売の500ccパラツインネイキッドであるER-5、そして1987年発売開始のフルカウルツアラーGPZ500Sになります。日本で大型自動二輪免許が必要となる500~650ccというのは、欧米ではミドルクラスという位置づけ。そんななかで、必要十分な性能とコスパの良さでロングセラーとなっていたのがER-5であり、GPZ500Sだったのです。

一方、年々オートバイに課せられる排ガス規制も厳しくなっていき、特に2000年以降のヨーロッパではその傾向が顕著に。そうした時流を受け、カワサキはロングセラーとなっていた500ccパラツインモデルのフルモデルチェンジを決断。そうした経緯を経て2006年に誕生したのが、ER-6f、ER-6n、ヴェルシスの3兄弟だったのです。

ER-6nはいわゆるネイキッドでありながら、近未来的でSF作品に出てきそうな雰囲気が特色。ヴェルシスもER-6nとは違った、それでいてこちらもエッジを効かせた個性的な佇まいとなっていたのが、目を惹くポイントです。ER-6fも、それ以前のカワサキ車とはイメージを一新したデザインのフルカウルを装着。これ以降のカワサキ・フルカウルモデルの新たな指標となりました。

もうひとつ、このモデルチェンジによってER-6fとその兄弟が採用した新機軸が、斜めに大きく角度をつけフレームと一体化したかのように配置されたリヤサスペンション。シート高を必要以上に上げることなく十分なストローク量を確保できる方法として、大きな注目を集めました。加えて車両の重心を下げ軽快性を向上させるため、車体の底面にマフラーを配置するローダウンマフラー方式も採用されています。

その後、ER-6f は2009年に一度目のモデルチェンジ。フレーム構造の全体リファインが実施され、カウルデザインも初代よりエッジを一層利かせたスタイルに進化。2012年(2011年末)のモデルチェンジでは、ヘッドライト形状やカウルサイドのエアダクト設置の変更が行われ、さらにスイングアームが、2本のパイプで構成されているような、独特の形状となりました。そして2017年(2016年末)、3回目のモデルチェンジに伴い、車名をNinja 650 ABSに変更。併せて日本国内向けにも販売もされるようになったのです。

ER-6fの魅力

カワサキ・フルカウルモデルの新たなスタンダード

バイク史に詳しいライダーの方にとって、カワサキのフルカウルモデルと言えば、1980年代はGPZシリーズ、1990年代はZZRシリーズが強く印象に残っていることでしょう。そして、本記事の主役であるER-6fは、2006年以降のカワサキ・フルカウルモデルの新たな潮流を生み出したという点が、見逃せないポイントと言えます。

音楽や芸術、ファッションなど様々な分野でも言えることですが、新たな潮流が生まれる際には、そのきっかけとなる出来事が必ずあります。2008年のNinja250R登場によって巻き起こる250ccクラスのスポーツモデル復権、それを陰で支えていたのが、実はER-6fだったといえるでしょう。

それまでのフルカウルのカワサキ車はどちらかと言えば、個性的でアクセントを利かせたデザインであったのに対し、ER-6fは一転して洗練されたスマートな形状となりました。その潮流は以後のフルカウルモデルにも受け継がれていくことになり、例えば2008年デビューのNinja250Rは、リヤサスペンションやマフラーは一般的な形状とされましたが、全体的なフォルムはER-6fの雰囲気を強く踏襲しています。そして2010年お目見えのNinja400Rは、その前年にモデルチェンジが行われた2代目 ER-6fの車体に400ccエンジンを搭載した車輛でした。

ER-6fは4代目へのモデルチェンジによってNinja 650 ABSに車名変更され、日本国内向けの販売も開始されましたが、それ以前は海外向け輸出モデルでした。ミドルクラスのバイクに目の肥えた欧米のユーザーを高く満足させる完成度であったからこそ、そのデザインモチーフは、カワサキの新たなデザインスタンダードに成り得たと言ってもよいのではないでしょうか。

 
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