KAWASAKI KLX250 LX250E

KLX250の歴史は1977年にカワサキ初の4ストロークエンジンを搭載したオフロードモデル「KL250」からスタートしています。同排気量で最大馬力に優れる2ストロークエンジンが主流の時代に4ストロークエンジンの熟成を重ね、1993年の初代KLX250では30馬力の高出力を達成します。低回転域から十分なトルクを発揮し、高回転まで回せばパワフルなフィーリングのエンジンは扱いやすく、後のKLX250 D-TRACKERなどにも引き継がれていきます。倒立フォークに角材ではないスイングアームなど、車体の各部にも力が入っていて、高性能オフロードモデルとして一時代を築きます。

このバイクの一番の魅力は何と言っても圧倒的なオフロード走破性能です。乾燥重量109kgという軽量な車体に、最大30馬力を発揮するバランスの良い水冷4ストロークエンジンというパワフルな組み合わせ。本格的なダートや登りの場面でも、パワー不足を感じることは少ないでしょう。また、16段階減衰力調整がついた倒立フロントフォークなど、足回りも手を抜いていません。オフロードレースに出場するような本格派の方にも応えられるような性能を持ったバイクです。

KLX250（2010年式）