Ninja ZX-10R(ZX1000D）

2004年に登場したZX-10Rシリーズの3代目モデルです。通称「C型」はあまりにも個性的すぎて、「荒削りなのでバイクビギナーには向かない」という誌評があるほどです。オリジナリティを大事にするカワサキは「わかる人が乗ればいい」と強気なコメント。その翌年に発売したZX100Dの方針転換に、驚いたユーザーも多かったようです。

いくら性能的にすごくても、バイクに乗るのはライダーです。難しいとレッテルを張られたZX-10Rのイメージを拭い去るためのモデルチェンジでした。

オーリンズ製ステアリングダンパーを標準装備したのは、爽快な走りを追求したいカワサキのプライドでしょう。安全性を保つためにも必要なパーツにこだわっていることに、攻守そろったカワサキクルーの姿を感じます。

スーパースポーツモデルの世界では短期間でのモデルチェンジはよくある話。ZX-10Rも同様に2年でフルモデルチェンジになったバイクです。ハンドリングほか6本スポークホールやマスターシリンダーのラジアル化など、大幅な見直しを施した車体で走りやすさを演出しています。

ZX-10Rシリーズは上級者向けのバイクというイメージが定着している中で、思い切ったセンターアップマフラーの採用。シュッとした外観でSSにマッチングしていましたが、次のモデルではあっさり取り外されました。レア度の高いモデルと言えるでしょう。

• Ninja ZX-10R ZX1000E（2008年式）
• Ninja ZX-10R ZX1000F（2010年式）
• Ninja 1000A ZX1000H（2011年式）
• Ninja ZX-10R ZX1000J（2011年式）
• Ninja 1000A ZX1000M（2015年式）
• Ninja ZX-10R（2016年式）