VERSYS1000 SE LZT00D

VERSYS1000 SE LZT00Dは2019年に登場。初代のLZT00A型ならびに2代目のLZT00B型はともに海外向けモデルだったため、国内で入手するには逆輸入車しか選択肢がありませんでしたが、この3代目からは、待望の日本国内仕様の販売が開始されたというのが大きなトピックとなりました。

外観デザインは2代目のイメージを踏襲しながら、フロントマスクはZX-6R風となり、ウインドスクリーンも高さ調整が可能なタイプに。装備面では電子制御スロットルやクイックシフターが採用され、サイドカウルにはLEDのコーナーリングライトも装着。さらには小傷を自己修復する特殊コーティング塗装も施されています。

VERSYS1000 SE LZT00Dは昨今のバイク業界でも一大人気ジャンルとなっているマルチパーパス系のモデルになりますが、ホンダのアフリカツインやKTMのアドベンチャー系ほどにはオフロード志向を高めず、ヤマハのMT-09トレーサーなどのようにオンロード性能に重きを置いているタイプと言えます。

それゆえに、3代目へのモデルチェンジでは、電子制御スロットルやクラッチ操作なしでシフトチェンジが行えるクイックシフターなどの装備を充実。Ninja H2 SX SEなどにも装着されている、コーナーの先を照らすことができるコーナーリングライトも新たに採用されています。まさに、新世代のツアラーとしての仕上がりと言えるでしょう。