W800 Special Edition（2012年式）

W800 Special Edition（2012年式）は2011年末に2012年モデルとして発売開始となりました。古き良き時代の面影を再現しながら、中身の性能は現代水準というネオクラシックスタイルは、すっかりお馴染みとなっていますが、このW800ならびに前身のW650は、まさにその先駆け的存在でした。

かつてカワサキが吸収合併したメグロの流れを汲む旧Wシリーズを巧みに再現しながら、スダンダード仕様には設定されていないキャンディカーディナルレッドの特別カラーを纏わせ、ホイールリムもレッド塗装に。さらにはスタンダード仕様ではクローム仕上げとなっていたフロントフォークとマフラーをブラックアウト仕様とすることで、個性を一層際立たせています。

W800には前身モデルとして1999年から2008年までラインアップされていたW650が存在していました。かつてメグロが手掛けていた旧Wシリーズ、そして1960年代以前の英国車をモチーフとしたスタイルは大きな人気を博しましたが、排ガス規制の影響で生産終了。約2年の空白を経て、W650のスタイルはほぼ踏襲しながら、エンジンを800ccとして復活したのが、他ならぬW800だったのです。

そうした劇的復活の翌年、早くも特別仕様車として設定されたのが、このW800 Special Edition（2012年式）でした。スタンダード仕様のオレンジ基調、ダークグリーン基調とは一線を画し、渋さを感じさせる風合いのレッド基調とし、その上で足回りもブラック仕上げとしているのが、まさに特別仕様車ならではの存在感を醸し出しています。