カワサキZ2(750RS)の買取相場を調査!リアルな査定結果は?

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KAWASAKI

Z2

ゼッツーの呼称で大人気!Z1を国内用に設計した弟分
Z2の買取相場と査定レポート

Z1の車体を活かし国内向けに排気量を750ccにし、エンジンは専用に新設計した4ストロークDOHCを搭載し誕生したZ2(正式名称は750RS)。現在はプレミアが付き、Z1より高額になるほど人気のZ2の買取相場や実際の査定結果をレポート。売却で悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。

Z2を査定してもらいました!

高額査定がついたZ2の画像はコレだ!

カワサキZ2
カワサキZ2
カワサキZ2
カワサキZ2
カワサキZ2
カワサキZ2
カワサキZ2
カワサキZ2
カワサキZ2
カワサキZ2
カワサキZ2
カワサキZ2

高額査定がついたZ2の画像はコレだ!

Z2
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Z2
買取車情報
年式 昭和49年
走行距離 23,000km
状態(外観) セミレストア済、オールペン
エンジンの状態 可動
事故歴 無し
改造の有無 エンジンカバー、シート張替
査定者の評価コメント
エンジン
3
異音、クランクケース補修有り、オールペン、キャブ錆
フロントまわり(前輪周辺の足まわりや状態)
4
サス錆・オイル漏れ、ホイール傷・錆、タイヤ劣化
外装(外装パーツの状態)
3
タンク傷・凹み・内部錆、シートあんこ抜き加工、各所傷・錆有り
リヤ周り(後輪周辺の足まわりや状態)
4
サス錆・オイル漏れ抜け、ホイール傷・錆、タイヤ劣化
電気保安部品 (マフラー、メーター、ウインカー、電気系統ほか)
3
マフラー傷・錆・凹み有り、ヘッドライト配線不良
フレーム
3
フレーム全塗装で仕上がり良好、ストッパー凹み、ステップ傷・錆
そのほか
-
レストア後の期間経過により劣化箇所有り、各所傷・錆

※点数は10点満点です

査定者の評価コメント
エンジン 3
異音、クランクケース補修有り、オールペン、キャブ錆
フロントまわり(前輪周辺の足まわりや状態) 4
サス錆・オイル漏れ、ホイール傷・錆、タイヤ劣化
外装(外装パーツの状態) 3
タンク傷・凹み・内部錆、シートあんこ抜き加工、各所傷・錆有り
リヤ周り(後輪周辺の足まわりや状態) 4
サス錆・オイル漏れ抜け、ホイール傷・錆、タイヤ劣化
電気保安部品 (マフラー、メーター、ウインカー、電気系統ほか) 3
マフラー傷・錆・凹み有り、ヘッドライト配線不良
フレーム 3
フレーム全塗装で仕上がり良好、ストッパー凹み、ステップ傷・錆
そのほか -
レストア後の期間経過により劣化箇所有り、各所傷・錆

※点数は10点満点です

条件が違ったらZ2の査定額はどう変わる?

傷・錆一切無し プラス50,000円~100,000円
フルレストア車輌 プラス100,000円~
傷・錆一切無し
プラス50,000円~100,000円
フルレストア車輌
プラス100,000円~

1974年式Z2、ライバル車の買取比較

同じ年代:ホンダ CB750F

ホンダCB750Fは1979年に発売開始、対してZ2は1978年に生産終了のため、厳密に言えば同年代モデルとは言い難いのですが、開発の経緯や影響関係など踏まえ、ライバル車種として取り上げたいと思います。前述の通り、Z2は当時の自主規制に伴い、フラッグシップである900ccのZ1を国内向けに750ccとしたモデルです。後発の分、ホンダの歴史的モデルであるCB750FOURよりも性能面で上回っていました。そこで、今度はホンダが打倒Z1/Z2を目論み開発したのが、CB900F/CB750Fだったのです。

特色としてはまず、CB750FOURがSOHC方式だったのに対し、CB900F/CB750FはZ1/Z2と同じくDOHC方式を採用。その上で、よりハイパワー化が図られました。また、Z1/Z2との外観的な差別化として、直線を多用した独自のデザイン形状を採用。Z1/Z2の影響で陰りを見せていたホンダ人気を、大きく盛り返すことに成功しました。

そんなCB750Fの買取相場は、1979年式FZ型で走行距離30,00kkm以上の場合、平均買取価格で197,600円、上限買取価格で321,400円となっています。

同じ排気量:カワサキ ゼファー750

Z2と同じく国内自主規制された750cc、なおかつ空冷直列4気筒という共通点があります。そして1990年代のネイキッドブームのなか、Z2の雰囲気を再現した直系の後輩モデルとなれば、ゼファー750を取り上げないわけにはいかないでしょう。余談ながら、ゼファー750の発売開始直後、バイク雑誌の特集において「外観の雰囲気だけでなく、エンジンのフィーリングや乗り味も、Z2らしく仕上がっている」と紹介されていたのを未だに覚えています。

発売開始は1991年で当初は単色カラーのみだったものの、1990年以降は2トーンカラーも登場し、かの「火の玉カラー」も再現。また1996年以降はスポークホイール仕様の兄弟モデルとしてゼファー750RSの併売も開始。そして2007年型が最終年モデルとなりました。

そんなゼファー750の買取相場は、2007年式ファイナルで走行距離30,000km以上の場合、平均買取価格で733,600円、上限買取価格で933,300円となっています。

同じメーカー:カワサキZR-7/ ZR-7S

1999年から2005年にかけて、上記のゼファー750と併売されていた空冷750cc直列4気筒エンジン搭載モデルがZR-7および ZR-7S。ゼファー750はオーソドックスなリヤ2本サスを採用していたのに対し、ZR-7はリヤサスペンションが1本式のモノショックアブソーバーというのが大きな違い。また燃料タンクやシートカウルの形状も異なっています。

展開としてはまず、丸目ヘッドライトのカウルレス仕様であるZR-7が1999年に発売開始。その後2001年からはハーフカウル仕様のZR-7Sが後継モデルとなり、2005年まで製造販売が続きました。

そんなZR-7/ ZR-7Sの買取相場は、ZR-7Sの2015年最終式で走行距離30,00kkm以上の場合、平均買取価格で104,800円、上限買取価格で186,600円となっています。

「ライダーライターT」よりひとこと

こちらは1974年式のZ2(750RS)。兄貴分のZ1は当時の国内販売自主規制によって海外向けとされていたのに対し、このZ2は日本国内向けに排気量を750ccとされて生まれたモデル。そして時を経て、現在では大きなプレミアが付き、Z1よりも高額となっているほどの人気を博しています。

気になる買取相場(査定したのは2021年5月)は驚きの2,500,000円~4,800,000円。この個体の買取査定も3,500,000円という他の車種ではなかなかお目にかかれない金額となっています。走行距離は23,000km。カスタムは少なめで社外製エンジンカバーの装着とシートの張替え、外装のオールペンによる再塗装が施されているという内容。

しかしながら、再塗装後からも一定の期間が経過しているため、劣化が再度発生。またサビやキズ、ヘコみなども年式なりに発生しており、タイヤもひび割れが発生し要交換状態。エンジンからの異音やヘッドライトの配線不良などもあったとのこと。しかしこうした要素を踏まえてもこの買取査定がつくというのが、Z2の人気ぶりを物語っています。

なお、キズやサビなどが一切なければプラス50,000円~100,000円。フルレストアが施されていればプラス100,000円以上の査定アップが期待できるとのことです。

Z2とは

カワサキZ2

Z2のスペック情報

総排気量 746cc
最高出力 69ps/9,000rpm
最大トルク 5.9kg-m/7,500rpm
全長・全高・シート高 2,210mm/ 1,170 mm/――
重量 255kg
燃料タンク容量 17 L
燃料消費率 ――
発売年 1973年
メーカー希望小売価格 418,000円(1973年モデル)
カラー キャンディトーンブラウン他

Z2の歴史

「ゼッツー」の呼称で大人気となった、Z1の弟分

カワサキZ2――正式名称は750RSですが、兄貴分であるZ1と同様に、広く浸透しているのは型式名称であるZ2――は1973年に登場。その前年、カワサキはライバルであるホンダCB750フォアをすべての面で上回るZ1を登場させていました。しかし、皮肉にもそのホンダCB750フォアが当時としてはあまりにも高性能であったため、警察庁からの横槍(公式には「要請」とされていますが…)によって、国内販売モデルは750ccを上限とするという自主規制が生まれてしまっていたのです。

そこでカワサキは欧米で大人気となっていたZ1の車体を活かし、エンジンは専用に新設計した4ストロークDOHC750ccを搭載。外観も極力Z1と同じデザインで仕上げるというこだわりで仕上げられました。こうして兄貴分のZ1に遅れること1年、Z2はデビューを果たしたのです。国内においても、ライバルであったCB750フォアを上回る高性能を発揮し、大きな人気を博します。

しかし、そんな状況に水を差す事態が起こりました。1975年を境に、自動二輪免許制度が変更され、それまでは排気量の制限なく乗れていたものが、いわゆる中型限定が主流となり、国内市場のメインは400cc以下の中型モデルへと推移していってしまったのです。そうした状況により、Z2も一時期は、忘れられた存在になりかけたほど。しかし、さまざまなきっかけが重なり、Z2は歴史に残る名車としての地位を復活されることになります。

Z2の魅力

空冷直列4気筒という「ブランド」の元祖

兄貴分であるZ1のページでも述べています通り、Z1/Z2以前のカワサキは、吸収合併したメグロが手がけていたW650などのWシリーズを除き、2ストロークモデルをメインに扱うメーカーだったのです。今では全く想像もつきませんね。逆に長年においてカワサキの象徴として語られる空冷直列4気筒という方式は、このZ1/Z2から始まったことなのです。

これまたご存知の方も多いでしょうが、1980年代に加熱していたレーサーレプリカブームのアンチテーゼとして登場したゼファー400/750/1100は、この空冷直列4気筒というカワサキの「ブランド」を、巧みに活かした戦略で販売されました。

こうして見ると、Z2は兄貴分のZ1とともに、常にカワサキの伝説の名車としての扱いを受けてきたかのように思えます。しかし前述の通り免許制度の変更が起きた1975年以降は国内モデルのメインが400cc以下の中型に移っていったこともあり、序々にその存在が忘れられかけていたのです。

しかし、1980年代半ば、さまざまな要素が重なり、Z2再評価の機運が高まりました。ひとつは講談社・週刊少年マガジンで1981年に連載開始されていた漫画『あいつとララバイ』。連載当初はラブコメや不良暴走族の争いといった要素が強かったものの、物語中盤以降はバイクに関する展開がメインとなり、主人公の愛車であるZ2への関心も高まっていきました。また、これに伴い、当時のバイク専門誌なども、Z2を特集する機会が増えていき、伝説の名車としての地位に返り咲いたのです。

余談ながら、日本バイク史に残る3大名車のうち、Z2は上記の『あいつとララバイ』、ホンダCB750フォアは『750ライダー』、スズキGSX1100Sカタナは『キリン』と、いずれも漫画作品の中で、主人公の愛機として取り上げられているというのが興味深いところですね。

Z2によく使われるカスタムパーツ

マフラーはショート管タイプとモナカタイプが人気

Z2用のリプレイスマフラーの傾向は兄貴分のZ1と共通しており、モリワキの通称「モナカサイレンサー」タイプと、ヨシムラの通称「ショート管」タイプが人気を二分しています。そしてこれまたZ1の場合と同じく、モリワキ、ヨシムラ以外のマフラーメーカーが、これらの形状を模したマフラーを販売している程。Z2のバイクとしての人気、ヨシムラとモリワキのマフラーメーカーとしての人気、双方をよく表しているエピソードと言えるでしょう。

キャストホイールへの交換もお約束

ノーマルのZ2はスポークタイプのホイールを装着しています。古き良き時代の雰囲気を醸し出しており、味わいとしてはよい感じですが、当時のスポークホイールのままだと、タイヤがチューブタイプに限られてしまい、パンクによる走行不能のリスクも高まってしまいます。現代のオートバイに倣い、キャストホイールへの変更がお約束となっています。ブランドとしては、比較的安価なアルミホイールとしてゲイルスピードがなかなかの人気。また新進気鋭のPMCが手掛けるアルミ鍛造ホイールも近年注目を集めています。より高級なマグネシウム鍛造タイプでは、JBパワーの扱うMAGTANが根強い人気を誇っています。

Z2の関連車種

Z1

 
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