ZZR1100 ZXT10 D7（1999年式）のリアルな査定額は？買取相場を徹底調査！

ZX-10の後継者として登場したZZR1100。カウリング性能の良さも手伝い最高速度290kmをたたき出した車体は、誰しもが一目を置くモンスターバイクでした。

当時のリッターバイクの中でも、147馬力という異次元の馬力をもったZZR1100。200km/hまでスムーズに加速する躯体は、街中では使いにくい印象を持たれがち。実際は軽い取り回しと足つきの良いシート高で、日常使いからレース走行までオールマイティに乗りこなせるバイクなのです。

モデルはC1からG1まで14種類あり、大幅なモデルチェンジはD1発売時が挙げられます。車体・デザインともに全面的な変更が施されましたが、基本性能はC型とは変わりません。ミッショントラブルの改善やクランクシャフトの耐久性アップなど、より安全性を高めたモデルチェンジで、その人気を不動のものとしました。

ZZR1100の転換期は1993年のD1登場だと言えるでしょう。単なるモデルチェンジではなく内部を刷新した、KAWASAKIエンジニアのフレキシブルでマニアックな取り組みが光ったモデルチェンジでした。その高品質な躯体は、一度は乗ってみたい名車としてカウントできるものです。

ZZR1100 ZXT10 D7はそんなDタイプのひとつ。フレームカラーが変わった他は基本スペックにも変更がありません。しかしそのカラーチェンジがめちゃくちゃカッコいいのです！引き締まった感じがより精悍さをアピールし、見るからに走るバイクだと容易に想像できるハードさ。バイクにうとい人が見ても、一瞬で感じる圧のようなものさえあります。

「楽なバイクに乗るな！」というユーザーの声があるように、とにかく重く慣れないと取り回しはきついバイクです。しかし馬が騎手を育てるように、ZZR1100 ZXT10 D7があなたを育ててくれます。乗りこなしたときには、すでに一人前のKAWASAKIライダーです。

ZZR1100 ZXT10C（1991年式）

ZZR1100 ZXT10C（1992年式）