ベスパ プリマベーラ150 3Vie

プリマベーラ150は2014年、先に発売開始となっていた125ccモデルおよび50ccモデルに続き登場。ベスパがお好きな方や詳しい方であれば、この「プリマベーラ」という車名に、様々な想いがこみあげてくることでしょう。1967年の初登場以来、ベスパを代表する人気モデルであったPrimaveraの車名が2010年代を迎え、堂々の復活を遂げたのです。

そんな新生プリマベーラのデザインは、ベスパならではのスチールモノコックフレームに、先代Primaveraの雰囲気を巧みに再現した、ボリューム感を抑えた繊細で優雅なボディラインで構成。その上で、スイッチボックス類にはクロームメッキを施しゴージャス感を演出。ブレーキにはABSを搭載し、グローブボックス内にはUSBポートを備えるといった、現代化もしっかりとなされています。

プリマベーラ150 3Vieに限らず、現行販売されているベスパ全般に共通していますが、ベスパはベスパらしさにこだわり続けているからベスパなのだ、ということが言えるでしょう。もちろん年代やモデルごとの違いや個性はあるものの、スチールモノコックフレームに曲線を活かした造形、そしてフロントホイールの片持ち方式などは、まさにベスパのアイデンティティ。

そうした伝統へのこだわりと同時に、近代化も蔑ろにされることなく実施されているのも見逃せません。プリマベーラ150 3Vieでは環境に配慮したigetエンジンを搭載し、高い静粛性を実現しながら、レスポンスの良さも両立。現代では当たり前となってきたABSも装備しており、USBポート装備という現代ニーズにもしっかり対応。それでいて、古き良き時代のベスパらしさも再現しているというのには、改めて感心させられてしまいます。