グラストラッカー（2009年式）

グラストラッカーは2000年の初代登場以来、シンプルかつスタイリッシュな仕上がりがスカチューンカスタムブームの時流ともマッチし、人気を博していました。2004年にはエンジンがボルティー用の4バルブからST250用の2バルブエンジンへの変更がなされましたが、2009年式ではより大きな仕様変更を実施。

排ガス規制への適合を目的に、吸気方式がキャブレターからインジェクションへ変更。それに伴い、始動方式もキック・セル併用方式から、セル方式に一本化。またマフラーも触媒内蔵タイプに変更され、燃料タンクの容量増加、シート形状の変更もなされています。

2000年の初代登場以来、グラストラッカーはマルチパーパスモデルでありながら、ファッション性も高いおしゃれなバイクという点が人気を博していました。その反面、燃料タンク容量が6Lで航続距離が短く、また乗り心地も決してよくはないという評価がなされていました。

そこで2009年のモデルチェンジでは、まずインジェクション化＆マフラー変更によって排ガス規制をクリアしながら、トルクアップも実現。その上で、燃料タンク容量を8.4Lへと増加させ、またシード形状の厚みを増すことで乗り心地も改善。グラストラッカーならではのカッコよさはそのままに、利便性、快適性をしっかりと向上させているのが注目ポイントとなっています。