GSX-S1000 GT79A

GSX-S1000 GT79Aは2014年のドイツ・ケルンショーにて発売予定モデルとして初お目見え。翌2015年3月に海外向けが発売開始となり、次いで7月に日本国内向けが発売開始となりました。心臓部には、今なお名車として誉れ高いGSX-R1000のK5型の直4エンジンをストリート重視にリセッティングして搭載。また3モードに切り替え可能なトラクションコントロールやABSといった先進装備も搭載し、ブレーキにはブレンボ製モノブロックキャリパーが付けられました。

従来のネイキッドに代わり、新たな人気を博し始めていたストリートファイターの分野に、まさにスズキが自信作として送り込んだモデルでした。なお、2017年には直系の弟分であるGSX-S750も誕生しています。

弟分であるGSX-S750とも共通していますが、GSX-S1000 GT79Aで大きな特徴となっているのが、ヘッドライト回りのデザイン。左右に肉食動物の鋭い牙を思われるような突起がつけられています。実はこれ、車両コンセプトである「豹のように鋭く、アクセルを開ければ開けただけ鋭く加速する」という考えに基づき、デザインに反映されたとのこと。

当初はより万人向けのセッティングとする予定だったものの、それでは操る楽しみが半減するとして、敢えて尖った特性にしたというエピソードが語られています。また、それが出来たのは、ベースとなっているのがGSX-R1000K5型のエンジンだったからとも。なかなかに興味深いエピソードですね。