GSX-S1000 GT79B

GSX-S1000 GT79Bは2017年3月に登場。先代であるGT79Aをベースに、平成28年度の排出ガス規制をクリアするためのマイナーチェンジが慣行され、それに合わせて型式も変更されたというカタチになります。

外観デザインは基本的にGT79Aをほぼそのまま踏襲。前述の通り、排ガス規制クリアのための変更が行われ、さらに先代では未採用だったスリッパ―クラッチが追加で装備されました。加えて、GT79Aには設定されていなかったマットブラックのボディカラーも新たにラインアップされています。

GSX-S1000 GT79Bは初代のGT79Aを排ガス規制対応のためにマイナーチェンジした2代目ですが、その上で、馬力は107kW（145PS）から109kW（148PS）に、トルクも106N·m（10.7kgf·m）から107N·m（10.9kgf·m）へとアップさせているのが驚きです。加えて、2018年以降は、車両本体価格も1,115,640円から1,048,000円に値下げ。

通常、環境性能をアップさせれば馬力やトルクは下がる、年式が新しくなれば値段も上がるというのがある種の常識（？）となっていますが、その逆をやってみせたというのには、まさに脱帽。さすがは「他社とは違うことをする」という信条を掲げるスズキといったところですね。