SUZUKI GSX1300Rハヤブサ GW71 （2001年式）

1990年にカワサキのZZR1100が現れ、さらに1996年にホンダの「CBR1100XXスーパーブラックバード」が登場したことで、当時の大型バイクの市場ではリッターオーバークラスのメガスポーツバイクが注目されるようになりました。そんな状況で、スズキが生み出したのがGSX1300Rハヤブサ GW71。ライバルのZZR1100が274km/h、CBR1100XXが284km/hという速度に対し、GSX1300Rハヤブサ GW71の最大速度はライバル車を大きく引き離す312km/h。発表当時は強烈なインパクトを残しました。

空気抵抗を極限まで抑えたデザインに、GSX-R750エンジンをベースに限界まで出力を引き上げたエンジン。この二つがハヤブサを300km/hの大台に押し上げたのです。デビュー当初は独特な見た目から賛否両論でした。しかし実際に販売されると、北米を中心に徐々に人気となり、ついには大型バイクを代表する名車としての地位を築き上げたのです。

GSX1300Rハヤブサ GW71の魅力は、やはりハイパワーな出力と加速性能。300km/hという公道で持て余すほどの速度に加え、スロットルを少し開くだけでスムーズな加速を実現する加速性は、他のバイクでは味わえない異次元の乗り心地を楽しめます。また、GSX1300Rハヤブサ GW71はコーナーリングでの寝かしこみが軽く、速度や大きさの割に扱いやすいのも特徴。操作性に関しても妥協のないマシンといえます。

発売当初は賛否両論であったデザインも、現在では多くの人に受け入れられています。独特の流線型のフォルムからすぐにハヤブサだと気づかれるので、所有感を満たすという点も魅力です。