ボンネビルボバー(2017年式)のリアルな査定額は?買取相場を徹底調査

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トライアンフ

Bonneville Bobber

トライアンフが自ら手掛けたメーカー製ボバーカスタム
Bonneville Bobber(ボンネビルボバー)

Bonneville Bobber(ボンネビルボバー)は、水冷エンジンを搭載した新世代ボンネビルのT120をベースに、1940年代頃の古き良き時代のオートバイの雰囲気を、現代のテクノロジーで再現したメーカー製カスタムモデルです。Bonneville Bobberを売却する場合、買取相場はどれくらいなのでしょうか?Bonneville Bobberの歴史や魅力についてもまとめています。

Bonneville Bobberとは

トライアンフ_ボンネビルボバー

画像引用元:TRIUMPH(https://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/classic/bonneville-bobber)

ボンネビルボバー(2017年)のスペック情報

型式2BL-HJ1200B
総排気量 1200 cc
最高出力 77 ps(57 kW) /6,100 rpm
最大トルク 106 Nm /4,000rpm
全長・全高・シート高 -/1,025 mm/690mm
重量 243 kg
燃料タンク容量 9.1L
燃料消費率 -
発売年 2017年
メーカー希望小売価格 1,653,900円
カラー ジェットブラック/コンペティショングリーン/モレーロレッド/アイアンストーン他

ライダーライターTよりひとこと

Bonneville Bobberという車種の魅力は、何と言っても、時代を超越した存在感を放っている点と言ってよいでしょう。

ここ最近の流れとして、いわゆるネオレトロブームというのがあります。古き良き時代のオートバイの雰囲気を醸し出しながら、走行性能はちゃんと現代のテクノロジーで完成されている車種を、各メーカーはこぞってラインアップしていますね。

しかしBonneville Bobberは、そうしたモデルよりも、さらに前の時代、第二次世界大戦以前の1930年代に主流となっていた、リジットフレームのスタイルを現代に蘇らせてしまったというのが驚きです。しかも、リヤのショックアブローバーを、かつてのサドル風を再現したシートの下にこっそり見えづらいように装着しているというのが、まさに心憎い演出ですね。

発売からそう年数がたっていないこともあり、査定額は販売価格から大きく下がっていないのも特徴。希望小売価格が1,653,900円のところ、買取価格は1,396,400円と、およそ9割の価格で買取を行っているようです。

もうひとつ、ベースモデルであるボンネビルT120やスラクストンなど、その他の兄弟車でも共通していることですが、Bonneville Bobberは新世代の水冷エンジンを搭載していながら、エンジンシリンダーの冷却フィンは残しておき、ラジエーターも縦長のフレームと一体化させたものを採用。パッと見ると、一瞬、空冷マシンであるかのように見えるという工夫もなされていて、ほんと「分かってらっしゃる!」という感じですね。

Bonneville Bobberの歴史

新世代水冷ボンネビルを、ボバースタイルにカスタム

Bonneville Bobber(ボンネビルボバー)のデビューは2017年。トライアンフが手掛けるボンネビルファミリーの新たな一角としてお目見えしました。このモデルについて語るのであれば、まずは、その2年前に起きたトライアンフの大きな変革について触れるべきでしょう。ご存知の通り、ボンネビルはトライアンフが古くから手掛ける、並列2気筒(パラツイン)エンジンを搭載したクラッシックスタイルモデルであり、いわゆるネイキッドに分類されます。

その並列2気筒エンジンは長らく、空冷方式という伝統が貫かれてきましたが、ついに2015年、トライアンフはボンネビルファミリーに新設計の水冷1200ccエンジンを搭載するという大きな決断を下しました。厳しさを増す排ガス規制をクリアしながら、よりパワフルな特性を実現。その上で、エンジンシリンダーの冷却フィンは残し、ラジエーターもフレームと一体化した縦長のものを採用するなど、一見すると空冷マシンを彷彿させるという、大きなこだわりも実践。まさに意欲作という出来栄えでした。

そんな新生ボンネビルのスタンダードモデルが「ボンネビルT120」。このT120をベースに、キャストホイール装着などを施したのが「ストリートツイン」。足回りをより強化しカフェレーサースタイルとしたのが「スラクストン1200/1200R」です。そうした具合に兄弟モデルの広がりを見せていたボンネビルファミリーにおいて、新たな一員として2017年に誕生したのが、他ならぬBonneville Bobberなのです。1940年代風のクラッシックスタイルを、現代に蘇らせるというコンセプトで生まれ、古き良き時代の雰囲気を醸し出しながら、中身は現代のテクノロジーで仕上げられているという、まさに「ネオレトロ」を地で行く内容となっています。

Bonneville Bobberの魅力

新しいテクノロジーと独自のこだわりで、類まれな存在感を発揮

「Bonneville Bobberとハーレーダビッドソンのソフテイルファミリーには、共通点がある」と言われたら、どう思われるでしょうか?多くの方は「えっ?!」と、戸惑われてしまうかもしれません。そのココロは「どちらもリヤサスペンションを外部から見えないように装着し、かつての『リジッドフレーム』のスタイルを現代に再現している」ということになります。

第二次世界大戦前後の1930年代から1940年代にかけて、当時のオートバイの主流となっていたのがリジッドフレーム方式。車体のメインフレームとリヤのスイングアームが一体化され、リヤサスペンションは装着されていませんでした。振動の吸収は、シート下に取り付けられたバネによって行われていたのです。ともに古い歴史を持つハーレーも、トライアンフも、そうしたリジッドフレーム方式の車両を当時手掛けていました。

そんな時代のスタイルを今に蘇らせる方法として、先手を取ったのはハーレーのソフテイルでした。車体の底面に地面と平行となるようにリヤサスペンションを装着し、現代レベルの乗り心地や操縦性を実現しながら、ヴィンテージモデルを彷彿させる佇まいとしたのです。

対してBonneville Bobberは、ハーレーのソフテイルとはまた違った手法を選択。リヤ廻りのシートカウルなどを大胆にオミットし、かつてのサドル風シングルシートを装着。そのサドル風シートの下に、KYB製モノショックを外部から見えないように装着するという方式を実践したのです。思わず「上手いっ!」と声を上げたくなりますね。

こうしてお目見えしたBonneville Bobberは、近年のネオレトロ人気という追い風もあり、個性際立つモデルとして大きな人気を博しています。9Lという燃料タンク容量の少なさや荷物の積載は厳しいというデメリットもあるものの、それらを吹き飛ばす程の圧倒的な存在感を放っているというのが、支持されるなによりの理由なのだとか。なお2018年には兄弟車として、エンジンやフレーム、マフラーなどをブラック塗装とし、より大経のフロントフォークとダブルディスクブレーキを装備、16インチのフロントタイヤを採用した「ボンネビル ボバー ブラック」も登場。よりカスタム色を強めた派生モデルとなっており、こちらも大いに注目を集めています。

 
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