ストリートトリプルRx（TTL34）

2006年に登場したストリートトリプルシリーズは、スーパースポーツである「デイトナ675」がベース。エンジンとフレームの基本が共通しているため、デイトナ675の一卵性双生児とも言われています。デイトナ675と相違点は速さと運動性能。速さはスーパースポーツであるデイトナ675のほうが、運動性能は出力特性が低中速重視となっているストリートトリプルのほうが優れています。

また、デザインで言えば、1994年に登場したストリートファイター「スピードトリプル」の弟分的存在。見た目はよく似ていますが、よく見るとフレームの形状やスイングアームは別物です。血のつながった兄弟がデイトナ675、親しい兄貴的存在がスピードトリプルと言えばわかりやすいかもしれません。

初代に改良が加えられ、2008年にはストリートファイターの特性に磨きをかけた「ストリートトリプルR」、2013年には騒音規制が厳しい日本仕様として最高出力を押さえた「ストリートトリプル85」が登場。

ストリートトリプルRxは、ストリートトリプルRをベースに開発された2015年の限定販売モデルです。日本には30台しか導入されなかった超レア車で、ストリートトリプルの最上級仕様と言われています。

ストリートトリプルRxの最大の特徴は、このモデルのためだけに新規導入されたカラーリングでしょう。ホイールのカラーはディアブロレッドを採用。外装はディアブロレッドが映えるブラックのほか、マットアルミニウムシルバーが新規導入されています。

テール周りはデイトナ675R仕様に変更され、ストリートトリプルRよりもシャープで高級感のある印象に。また、スタンダードモデルではオプション装備のアンダーカウルやフライスクリーンが標準装備となっている点も魅力です。