スラクストン（DAD71）

トライアンフのモダンクラシックモデルのエンジンは2015年に水冷化され、新しく3つのモデル（ストリートツイン、ボンネビルT120、スラクストンR）として発表されました。先代のクラシカルなデザインを踏襲しつつ運動性能を高めたこれらのモデルは、カフェレーサーの歴史を変える「ネオクラシック」なモデルだと話題に。スラクストン（DAD71）は、3つのモデルが発表された少し後に登場した、スラクストンRのニュートラルverです。

スラクストンRとスラクストン（DAD71）の大きな違いは足回りにあります。

スラクストンRのフロントタイヤを支えるのは、ショーワ製のビッグピストン正立フォーク。タイヤの衝撃を吸収するリアショックはオーリンズ製のリザーバータンクタイプ。ブレーキキャリパーはラジアルマウント式のブレンボモノブロックキャリパーが標準装備でした。

対して、スラクストン（DAD71）のフロントタイヤを支えるのは倒立フォーク。タイヤの衝撃を吸収するのは、リザーバータンクのないプリロード調節式ツインショック。ブレーキキャリパーは前後とも2ピストンフローティングキャリパー（ABS機能付き）が標準装備となっています。

スラクストン（DAD71）の魅力は手の届きやすい金額。そして、長時間ライドしやすいシート高とハンドル位置にあります。グレードが高いのはスラクストンRですが、スラクストン（DAD71）のサスペンションやブレーキングシステムも引けを取りません。スラクストンRよりもシートが低くて跨りやすく、ハンドル位置もやや高め。バックステップもカフェレーサーの中では比較的前に位置しているため、前傾になりすぎて腰や首を痛めずに済みます。